ウーパールーパーの寿命は何年?長生きさせるコツなど

ウーパールーパーは意外と長生きなペット。
しかしながら天寿を全うさせる人は少なく、短命に終わってしまうのがほとんど。
そんなウーパールーパーについて、通常の寿命、何故短命なのか、そして寿命を伸ばすポイントを解説していきます。
寿命、天寿
ウーパールーパーは正しく飼えば10年以上の寿命になります。
長いものでは20年も生きることがあり、海外の飼育書には「寿命は12年~20年」としているものも。
※(著:Linda Adkins「Keeping Axolotls」P6)
実際の平均寿命
しかしながら日本で飼育されているウーパールーパーの寿命は体感2~3年ほどと非常に短め。
多くの飼育者はウーパールーパーに無理をさせて寿命を減らしてしまっているのです。
長く生きられない理由
ウーパールーパーの寿命を減らす要因として、一番は「濾過不足」、次に「高水温」が理由になっています。
濾過不足
水を汚す量はフンの量に比例しますが、魚と比べてウーパールーパーは何倍にも水を汚してしまいます。
つまりそれに対応したフィルターが必要になるわけですが、多くの飼育者が投げ込み式フィルターや外掛け式フィルターなどの簡易フィルターで飼育しています。
小さい頃はそれで良いのですが大きくなればキャパシティオーバー。
大きなウーパールーパーの排泄に対応するためには強力な外部式フィルターを使用すべきで、最低でも上部式フィルター程度は欲しいところです。
何十倍、何百倍以上も大きいんダ!
つまりその量に合ったフィルターが必要なんだヨ!

高水温
ウーパールーパーが生息している場所は最も暑くて26度・一番寒くて5度であり、ヒンヤリした地域です。
対して日本では最も暑い季節では30度超えが普通であり、ウーパールーパーには暑すぎる気候なのです。
設置しやすい安価なクーラーファンでは下がっても数度程度。
より長生きさせようと思った場合、水槽用クーラーの設置、または部屋のクーラーが不可欠です。
水族館で20年生きたというエピソードが聞かれるのも、高温に対してしっかり対策されているからでしょう。

夏場にきたところ水が冷やされており結露だらけだった。

すぐ近くに冷水性のタツノオトシゴがいて、部屋ごと冷やされていた。
長生きさせるコツ
寿命を減らす要因が分かれば、ウーパールーパーを長生きさせるポイントが見えてきます。
簡単に言うと「水を綺麗に保つ」ことと「高水温を避ける」、この2点が全てです。
強力なフィルターの設置
投げ込み式や外掛け式フィルターのみで健康に維持できるのは小さいウパまで。
大人のウーパールーパーに適したフィルターは外部式フィルター、次点で上部式フィルターです。
上部式フィルターは外部式に比べて能力が劣るというのもありますが、流量の調節ができず、水槽用クーラーを設置する際も接続することができないため可能ならば外部式フィルターがオススメです。
高頻度の水換えでカバーする?
投げ込み式や外掛け式フィルターを用いたまま水換え頻度を上げてカバーする方法もあります。
が、その場合毎日の水換えが必要になってくるため労力が高く、オススメはしません。
関連テトラの外部式フィルター「VX-75」レビュー。競合製品との比較など
適切な水換え
強力なフィルターを設置したからといって水換えが不要になるわけではありません。
詳しい原理は割愛しますが、フィルターはフンを低毒素化するもので溜まった毒素は水換えによって排出することが不可欠です。
上昇する毒素濃度は水槽サイズと匹数によって変わってきますが、一週間に1度1/2程度が目安です。
原理についてはコチラで水槽の水を綺麗に保つ仕組み。アクアリウムの基本を学ぼう。
適切な水槽サイズの設置
毎日水を取り換えている場合でも水槽サイズが小さければダメージにつながります。
水槽サイズが小さければ排泄を行った時に、毒素濃度が爆上がりするためです。
一週間に一度程度の水換えなら大人のウーパールーパーには45cm水槽が欲しいところです。
大きな水槽であれば排泄を行っても毒素濃度があまり上がらないため、強力なフィルターの代わりに一回り大きな水槽(60cmに1匹とか)にするのも手です。
勿論大きな水槽+強力なフィルターがベストではありますね。
関連ウーパールーパーに最適な水槽サイズは?複数飼育時の大きさなど。
水槽用クーラーの設置
夏場の高水温対策には水槽用クーラーがベストです。
安価な熱帯魚用のクーラーファンでは数度程度しか下がらないのでウーパールーパーに適した水温である20度以下にすることができません。
部屋のクーラーでも良いのですが、場所によってはあまり下がりませんし夏場に20度を保つようにすると飼育者が「寒っ!」というレベルです。
何台も水槽があれば別ですが、水中クーラーが長い目で見ればオススメです。
別途モーターが必要なためモーターも兼ねて外部式フィルターと併用すると良いでしょう。
まとめ、個人的な所感
日本ではウーパールーパーが簡単に手に入るためないがしろにされやすく、残念なことに正しく飼育している飼育者は少ないのが現状です。
小さな魚とウーパールーパーでは排泄量が比べ物にならず、大きなウーパールーパーは小さなフィルターでは濾過不足です。
水中クーラーはかなり高いので、まずは外部式フィルターの設置がオススメです。
小さなフィルターでは毎日の換水が必要になることを認識しましょう。
ウーパールーパーを長生きさせるために必要なのは愛情だけじゃなく飼育設備を、です。
どれだけ愛情をかけても負担は表情に現れません(◞‸◟)。
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コメント
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ウーパールーパーを飼い始めて6日❗️
子ウパで、人工餌をあげていてぷかぷか病に…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
だから、色々知れて本当に良かった〜☺️
もっと元気になるように٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
あじゅは見守ります(*´꒳`*)
ありがとう????
うちのは七年半生きました。あまり水槽いじらなかったからストレスフリーで長生きしたと思ってたけど…
今、6才のうぱちゃん。水槽は飾りも何もなく、水は水槽の3分の1の量で水を毎日換えてます。夏は特にエナジーサポートを頻繁に使用してます。購入して2年位は色々取り付けてましたが、上手く飼育できずエラから血管が飛びでました。結果、シンプルにした方が元気に飼育出来ています。
昨夜、うちのウーパールーパーが亡くなりました。エラの病気を患った時もありましたが毎日、懸命にお世話して完治。7年9ヵ月も生きてくれてありがとう。
ウチのウーパールーパーは,12年生きてます。28センチです。
東日本大震災の時は、家を留守して1ヶ月何も食べずに生きてました。因みにその時は濾過も出来ず、水槽の水は真っ黒の状態。強いウパです。
産卵も経験して隣の水槽には子孫もいます。
しかし、最近はずいぶん、おばあちゃんになったと感じます。
見た目が歳をとったなぁと。
痩せてきたし、肌のツヤも老化し、動かない、食べても吐く、便もほとんどしない。
でも、そんな感じで一年過ぎます。
毎日、観察して話しかけてます。「かわいいねぇ😍」と。
ウパの飼育に関して、私は意外に詳しくなりました。いろんなことがあったので。
結論、ウパは強い生き物だと思います。