ウーパールーパーに適した水流と弱める方法
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ウーパールーパーに強い水流はよくありませんが、かといって止めてしまうのも良くありません。
ウーパールーパー飼育において水流の考え方と水流の弱め方について紹介します。
強い水流だとどうなるの??
水槽の底で佇むように過ごすのがウーパールーパーの生活スタイル。
魚のように泳いでいるわけではないため、強い水流をあてるとそのまま流されてしまいます。
ウーパールーパーは流されると抗うように泳ぎますが、頑張って泳ぎ続ければ体力を消耗し弱ってしまうことに。
そのため強い水流で流されている場合は対処して流されない程度に抑える必要があります。
水流をゆるやかにする工夫
排出口にスポンジをかます
フィルターの排水が出ている周りをスポンジやウールマットなどで囲うことで、水流をゆるやかにすることができます。
上記は外掛け式フィルターを熱帯魚用のウールマットを切ったものを置いて水流を抑えた様子。
こうすることで水の勢いがウールによって弱まり、水流をおだやかにすることができます。
水流を操作しやすいフィルターを使用する
流量調節つきのフィルター
フィルターの中には流量を調節することができるのもあり、それらを使用することでウーパールーパーに適した流量にしやすくなります。
例えば以下はテトラより発売されている外掛け式フィルター「ATシリーズ」ですが、
流量ツマミがついており、これによりフィルター流量をしぼって水流を弱めることができます。
流量をしぼるということはそれだけフィルターに水が循環しなくなるということです。
つまり水を綺麗にする濾過能力も比例して落ちてしまうデメリットがありますので、その点は踏まえた上での調節を。
外部式フィルター
外部式フィルターは排水口に付けるオプションが豊富で、組み合わせる部品によって水流を工夫しやすいフィルターです。
例えば排水口を上向きにして水流をゆるめたり、排水口を大口径のものにして太くゆるい水流にしたり、シャワーパイプにより水流を分散させて弱めたりと流量を落とさずに水流を弱めることができます。
外部式フィルター自体ろ過能力も高く、「ろ過能力も弱めたくないけど水流はおだやかにしたい」という飼育者にはとてもマッチしますね。
関連エーハイムの外部式フィルター「2213」レビュー。競合製品との比較とか
水槽サイズを大きくする
意外と盲点なのが水槽サイズの大きさです。
フィルターの水流が同じでも大きい水槽だとゆるやかな水流になるところ、小さい水槽だと極端にいえば洗濯機のようにグルグル強い水流となります。
大きい水槽にすれば同じフィルターでも水流が散りゆるやかになるので、水槽サイズも検討すると良いでしょう。
らんちゅう水槽は水流が強くなりやすい
らんちゅう水槽など高さが普通の水槽より低くなっている水槽は、水流がウーパールーパーがいる底にダイレクトに届きやすいので注意しましょう。
60センチのらんちゅう水槽はウーパールーパーに相性が良いと考える愛好家もいますが、高さが36センチある60センチレギュラー水槽の方がウーパールーパーが好む水流にしやすいです。
(個人的にはらんちゅう水槽は推奨していません)
特に外掛け式フィルターなどの上から下に落ちるフィルターでは、水槽の深さが水流の強さに直結しますのでより注意したいところです。
おわりに、水流を弱くするデメリット
ウーパールーパーが水流によってずっと流されている場合は水流をおだやかにして、ウーパールーパーが無駄な体力を使わないような工夫が必要です。
ただ水流を止めすぎてしまうのは衛生面でデメリットもあることは覚えておきましょう。
水の流れは病原菌・カビの発生をある程度抑えてくれていますが、流れのない環境だと病原菌の類いがとても発生しやすくなります。
我々人間もウィルスやカビ予防のためには換気を良くして風通しを良くしますが、水中でもこの考え方は同じ。
ウーパールーパーが水流に流されないようには注意が必要ですが、清潔さを保つ上ではゆるやかな水流はあった方が良いのです。
そのためにはフィルターの流量を弱めるより、フローパイプなどを使って水流を太くゆるいものにしたり、水槽を大きくして水流がゆるやかになるような対策が好ましいと言えるでしょう。
↓外部式フィルターに接続してゆるやかな水流にする排水パイプ
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