初心者にオススメしたい丈夫で綺麗な海水魚の種類、6選!

「海水魚を始めたいけどどれが簡単に飼えるの?」

そんな初心者向けに【丈夫】、【綺麗や可愛いなど魅力ある】、【小さく小型水槽でも飼える】、【安い】を念頭にオススメの海水魚をピックアップしてみました!

スポンサー

小型スズメダイ類

水槽を遊泳するシリキルリスズメダイシリキルリスズメダイ

まず最初にオススメするのは「シリキルリスズメダイ」、「ヨスジリュウキュウスズメダイ」、「ロイヤルデムワーゼル」、「スプリンガーズダムセル」などの最も小型のスズメダイ類です。

これらは大きく成長しても最大5cmほどと小型で見た目がとても鮮やかでとても綺麗な海水魚たちです。

小型スズメダイはとても丈夫で病気にもかかりづらく環境にも馴染みやすいため海水魚の入門種として非常にオススメの海水魚です。

食事に対しても貪欲で飢餓にも強いため餌付けや好む餌のタイプなど、餌やりに関しては全く苦労しません。

ヨスジリュウキュウスズメダイヨスジリュウキュウスズメダイ
スプリンガーズダムセルスプリンガーズダムセル

やや大きくなる小型スズメダイもオススメ

デバスズメダイデバスズメダイ

ルリスズメダイ(コバルトスズメダイ)」、「ミスジリュウキュウスズメダイ」、「デバスズメダイ」も小型スズメダイのグループでオススメです。

こちらは成長すると大きさが8cmほどになり先ほど紹介した最も小型のスズメダイの仲間より3cmほど大きくなってはしまいますが、同様に丈夫で病気にかかりづらく飼いやすい性質があり、オススメの海水魚です。

特にデバスズメダイは群れで泳ぐ性質があり、性格が温和なため定番の海水魚です。

後述するハタタゼハゼと一緒に飼う場合は温和なデバスズメダイの方が相性が良いでしょう。

ルリスズメダイルリスズメダイ
ミスジリュウキュウスズメダイミスジリュウキュウスズメダイ

スズメダイはケンカしやすいことに注意

デバスズメダイデバスズメダイは例外的に温和

オススメの小型スズメダイですが一点だけ欠点があります。

それは「気が強い」ことです。

他の魚にちょっかいをかけたり、餌をとられまいと他の魚を追い出すような行動をとります。
そのため気弱な魚との同居には向いていません

特に大きく成長してくるとこの性格が顕著にでます。

気が強いことは逆に言えば威嚇され、追いまわされることには慣れているため、ケンカに負けてもビビって餌を食べにこれないことが無いともいえます。

例外的にデバスズメダイはとても温和な海水魚のため臆病な魚とも同居(混泳)させることができます。

関連マリンアクアでの定番人気!小型スズメダイの種類一覧

ハタタテハゼ

ハタタテハゼ2番目にオススメするのは「ハタタテハゼ」です。

やや体力が無いためこのオススメ6選に入れるか迷ったのですが初心者にも十分飼えるぐらいの丈夫さはありますのでピックアップしました。

体のグラデーションがとても鮮やかで、体系も愛嬌ありとても人気のある海水魚です。

こちらも定番の海水魚で先述した小型スズメダイには遥かに及びませんが丈夫で安価です。

同種同士で喧嘩する性質があるため小さな水槽では1匹までとしましょう。

臆病な性格に注意

ハタタテハゼハタタテハゼは臆病な性質があり、他の魚に追いまわされたり威嚇されたりすると隠れて出てこなくなってしまうことがあります。

隠れてでてこなくなると餌を食べにこなかったり、食欲が落ちて痩せてしまったりするため気の強いスズメダイなどの海水魚との同居(混泳)には向いていません。

ハタタテハゼを飼育する場合は水槽を温和な海水魚でまとめるようにしましょう。

水槽の蓋は必ず必要

ハタタテハゼハタタテハゼは驚いた拍子に猛スピードで逃げ回り、ジャンプすることがあります。

深さのある大きな水槽だと飛び出すことはあまりないのですが小さな水槽だと間違いなくジャンプが発生します。

飛び出しによる事故がとても多い海水魚ですので水槽の蓋は必ずするようにしましょう。

隙間が空いていた場合はそこから飛び出すことも良くありますので、ネットなどで隙間をふさぐようにすると良いでしょう。

関連ハタタテハゼの飼育について。餌や混泳、飛び出しなど!

共生ハゼの仲間

ギンガハゼと巣を整備するニシキテッポウエビギンガハゼとニシキテッポウエビ

3番目にオススメするのは共生ハゼの仲間です。

具体的にいうと「ハタタテネジリンボウ(ヒレナガネジリンボウ)」、「ギンガハゼ」などの種類が安価で入手しやすい共生ハゼでオススメです。

エビと一緒に過ごすハゼ

ハタタテネジリンボウハタタテハゼ

共生ハゼは巣穴を作るエビと一緒に生活する共生という珍しい特徴を持っています。

エビが作った巣穴を使わせてもらう代わりに目の悪いエビに代わって見張るというエビとWIN-WINの関係になっています。

水槽内でもエビと共生する様子を楽しめるためオススメの海水魚です。

またこれらの共生ハゼは病気にとても強いこともオススメの理由です。

YOUTUBEで動画をあげられている方がいましたので紹介します。

共生するエビ

ハタタテネジリンボウ共生ハゼは種類ごとに共生するエビの種類が決まっています。

「ハタタテネジリンボウ」は「ランドールズピストルシュリンプ」と仲良しです。

「ギンガハゼ」は「ニシキテッポウエビ」や「コシジロテッポウエビ」と共生します。

関連共生ハゼと共生エビの飼育について。餌や底床、組み合わせなど

マンジュウイシモチ

マンジュウイシモチマンジュウイシモチは黄色ベースの体色にカラフルなドット柄でどこかパジャマを思わせる色彩の海水魚です。

ゆっくりと広い空間を泳ぐタイプの海水魚なのでハタタテハゼなど臆病な魚にありがちな隠れて出てこなくなることがありません。

更に温和で他の魚にちょっかいを出すことが一切ないため、後から海水魚を増やす場合も相性が良いということもメリットです。

またやや高いですが、プテラポゴン・カウデルニーという魚も飼育難易度は同じですのでこちらもオススメです。

複数匹入れると楽しめる

群れで整列して泳ぐプテラポゴン・カウデルニィプテラポゴン・カウデルニー

マンジュウイシモチは群れる性質を持っているため複数匹水槽に入れるとまとまって泳ぐようになりより鑑賞を楽しめます。

導入する匹数は2匹また4匹以上がオススメです。

3匹にするとペアになった場合、1匹ハブられてしまいます。

関連マンジュウイシモチの飼育情報。大きさ、混泳、飼育ポイントなど

小型ブレニー

5番目にオススメするのは「テールスポットブレニー」、「スマイリーブレニー(イシガキカエルウオ)」などの小型ブレニー類です。

海水水槽を維持しているとコケや藻が生えてきて美観を損ねてしまいますが、小型ブレニー類は草食性が強く水槽内に生えてきた藻やコケをよく食べてくれます

見た目も愛嬌があり水槽内をあちこち移動してコケを食べて回り、ホバリングする様子はマスコット的な可愛さがあります。

病気にも強く丈夫なため自身を持ってオススメできる海水魚です。

ブレニー類は1つの水槽に1匹まで

テールスポットブレニーとカクレクマノミブレニー類やギンポ、カエルウオの仲間は同種同士で激しく争う性質を持っています。
死ぬまで争うこともあるほどです。

自然と生えてくる藻を食べている以上、テリトリーを許してしまうと食べつくされて自分の食べる分がなくなってしまうからです。

そのため同種同士はもちろんのこと同じ性質やよく似た形をしたブレニーの仲間とは一緒の水槽に入れることができません。

ブレニー類は必ず1つの水槽に1匹までとしましょう。

他魚には無関心なため上記を守れば混泳には向いた海水魚です。

関連
イシガキカエルウオ(スマイリーブレニー)の飼育について!
テールスポットブレニーの飼育について!

カクレクマノミ

カクレクマノミ最後にオススメするのはカクレクマノミです。

クネクネした独自の泳ぎ方とイソギンチャクに入る様子はとても愛嬌があり、見た目もオレンジストライプで綺麗なとても魅力ある海水魚です。

やや病気にかかりやすい性質がありますが基本的には丈夫な海水魚で、初心者でも十分飼うことができます。

病気にかかってしまった場合は飼育環境を見直す良い機会なので、やや難易度が高い分飼育に対する知識は深まりやすいのでそれはそれでビギナーに丁度良い海水魚です。

クマノミ類は愛嬌があってとても人気の海水魚ですがやや大きくなる種類が多くカクレクマノミは8cmほどと最も小型のクマノミになります。

ほかにも「ハナビラクマノミ」が同様に8cmほどの小型のクマノミでこちらもオススメの海水魚ですが、タイミングが良くないと入手が難しいためピックアップから外しました。

イソギンチャクの飼育はハードルが高め

センジュイソギンチャクに寄り添うカクレクマノミイソギンチャクに入る様子が可愛いためイソギンチャクも用意してあげたいと思うもの。

しかしながらイソギンチャクの飼育には海水魚を飼育するよりも更に綺麗な水が求められ、またしっかりとした照明が必要になってくるため高価な設備が必要になります。

特に高水温に弱いため夏場は水槽用クーラーを設置する必要がありますが、安いものでも3万円ほどとイソギンチャクの飼育にはハードルがあります。

イソギンチャクが無くても飼育には全く問題はないので最初のうちはイソギンチャク無しの飼育をオススメします。

クマノミは飼っていてもイソギンチャクは入れていない人の方が多く、ベテランですらあえてイソギンチャクを入れない選択をする人も多いです。

カクレクマノミの種類

トランペットコーラルとカクレクマノミ通常のタイプとブラックオセラリス

カクレクマノミにはいくつか種類のバリエーションがあります。

黒いタイプの「ブラックオセラリス」、白いバンドが広い「スノーフレークオニキス」、真っ黒の「ミッドナイト」、白い「プラチナオニキス」など様々なバリエーションがあります。

値段は高くなりますが2匹目は異なったタイプで楽しむのも面白いでしょう。

カクレクマノミとして売られているものでも産地や個体によって黄色いもの、オレンジのもの、赤いものなど体色にはバリエーションがありますので入荷ごとやショップごとに違いを探してみても楽しめます。

カクレクマノミやや黄色いカクレクマノミ

関連失敗しないカクレクマノミの飼い方!餌や必要な飼育設備など!

おわりに

テールスポットブレニーとカクレクマノミ個人的に一番のオススメは「小型スズメダイ」です。
気が強いというデメリットはネックですが丈夫さがダントツで強健そのもの。失敗がありません。

あとは「小型ブレニー」も割とオススメな海水魚でコケ取りとしてのスゴイ働いてくれる上に、他種には温和で他種からの攻撃対象にもならないため1水槽に1匹は入れたい海水魚です。

といってもピックアップした海水魚はどれも丈夫な部類に属しているので初心者にオススメの海水魚たちですよ!

組み合わせてみても楽しいですネ!

オススメしといてなんですが、せっかくの海水魚飼育、自分が「飼いたい!」と思った海水魚を飼育するのが一番です!

次にオススメ!:
マリンアクアで飼育される海水魚のおおまかな種類とその特徴!
初心者向け海水水槽の作り方!水族館で見たあの魚を飼おう!

スポンサーリンク

同じカテゴリーの記事

おすすめ広告

コメント

  • 投稿いただいたコメントは本サイト及び関連メディア等で編集されて掲載される場合があります。
  • コメントは承認制です。管理者により不掲載となる場合がございます。以上あらかじめご了承下さい・・・。

コメントが送信されましたら、ページ上部へ移動します。

主な書いてる人

犬水ジュン

犬水ジュン

自然派インドア。

いろんな生き物で培った実経験を元にアレコレ書いてます。

ネット上によくある「飼育素人のプロライターがネット上の情報を集めてそれっぽく書いた記事」ではなく、愛好家が経験を元にした記事がウリです。

ヨロシクネ!!