水槽用フルスペクトルLED!「グラッシーレディオRX122 FS」レビュー!

ボルクス製”フルスペクトル”水槽用ライト「グラッシーレディオRX122フレッシュ」のレビュー。

明るさは使用感などのレビューはもちろんのこと、フルスペクトルがもたらす水草育成への効果などを紹介していきます。

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製品の概要

グラッシーレディオRX122と水草水槽

まずは製品概要から

光合成を促進する!高演色性Ra95を実現!

引用元:製品箱より

ボルクスより発売されている「Grassy Ledio RX122 Fresh」はE26口金の水槽用LED球。

出力する光が太陽光に近いスペクトル成分でいわゆる“フルスペクトル”と呼ばれるタイプのLEDライトですね。

また水槽の上に置くようなライトではなく、E26口金のスポット照射ライトになります。

メーカーについて

45cmキューブ海水水槽この照明も全部ボルクス製LED

水槽照明といえばGEXとかコトブキ、テトラなどが主要メーカーなのですが、今回レビューするのはボルクス製LED。

ボルクス社は主にサンゴ育成用のLEDライトを作っている会社で、サンゴは水草以上に光が重要なジャンル。

光量はもちろんのことスペクトルも合っていないと全く育たず、育成用のライトはスペクトルを徹底的に考えられて設計されたマジモンのライトばかりで、1つで2万円ぐらいはするのが当たり前の世界です。

今回レビューするRX122シリーズも5つ中3つがサンゴ用ライトであり、ボルスク社の確かな開発ノウハウが詰め込まれた製品と言えるでしょう。

基本スペックについて

グラッシーレディオRX122フレッシュのスペクトル

フルスペクトルLEDだけあって太陽光に近いスペクトルがウリのライトで表記スペクトルは圧倒的

太陽光にどれだけ近いかというのを表した「演色性」はなんと「Ra95」
(太陽光をRa100とする数値です)

定番のライトである「GEXのクリアLEDパワーⅢ」はRa78、「コトブキのフラットLED」はRa87と、どのライトにも負けていません。

製品 消費電力 演色性 色温度
GEX
クリアLEDパワーⅢ 600
17.5W Ra78 10,000K
KOTOBUKI
フラットLED 600
14W Ra87 9,200K
Volx
Grassy Ledio RX122
23W Ra95 9,000K

演色性もスゴイのですが、60cm水槽の定番ライトと比べても23Wと飛び抜けて高い消費電力から出力の高さも伺えます

関連メーカーHP「Grassy Ledio RX122」

開封・設置の様子

グラッシーレディオRX122の同梱物

箱を開けると「本体」「保証書」のみと非常にシンプル。(まぁ交換球ですもんね)

片手でヒョイと持てるぐらいの大きさで放熱のためのアルミフィンが目立ちます。

熱帯魚用として多く流通しているLEDライトはそのまま照射されますが、RX122はプリズムレンズを介して太く前方へ光へ伝達するような作りになっています。

グラッシーレディオRX122、本体片手で持てるくらい
グラッシーレディオRX122、本体プリズムレンズプリズムレンズ

設置の様子

E26口金の交換球になりますので、点灯にはE26ソケットが必要です。

E26口金のスタンド純正のレディオクリップ
グラッシーレディオRX122フレッシュとレイマックス600で照射された水槽こんな感じで使ってマス

この水槽では余っていたカミハタのクリップスタンドを使っていますが、荷が重いらしくヘタりやすいので純正の「レディオクリップ」や「レディオアーム」などのしっかりしたものがオススメ。

クリップを止める足はコイツで上げ底しています。

使用感・明るさ比較

レイマックス600とグラッシーレディオRX122FSで照らされた水槽

パッと点けた感じとしてはやはりかなり明るい!

上の写真は60cm水槽で、「コトブキのレイマックス600」を全域にあてつつ、右側を「RX122フレッシュ」で照らしているのですが、明らかに右側が明るい様子が写真でも伝わると思います。

色味的には「9,000K」と表記されていますが、肉眼でも白にやや黄色がかかった自然っぽい色です。

ちなみに単体で使うとこんな感じ。

照射範囲

単体で使うとそこはスポットライトなので照射範囲は限られますね。

とはいえ60cmの半分は照らしてくれているので、30cm水槽などの小型水槽なら1台運用でもいけるかな?とも思います。

グラッシーレディオRX122フレッシュの点灯LEDライトの明るさに合わせて写真を撮ると周りが真っ暗になるほど明るい

他社ライトとの比較

カメラの設定を固定しつつ、他社ライトと比較してみます。

GEXのクリアLEDパワーX

まずはGEXの「GEXのクリアLEDパワーX」。

「明るさ・色温度最強」と書いてある通り、定番の「クリアLEDパワーⅢ」より1.4倍明るいのが特徴のライトです。

モデル ワット数 全光束
Grassy Ledio RX122 FS 23W
クリアLED POWER Ⅲ 600 17.5W 1,000lm
クリアLED POWER X 600 22W 1,400lm

比較するとこんな感じ。

GEXクリアLEDパワーXで照らされた水草GEXクリアLEDパワーX
ボルクス グラッシーレディオRX122フレッシュで照らされた水草ボルクスRX122FS

このクリアLEDパワーXもかなり明るいライトではありますが、それと比べてもRX122の方が明るく、むしろ眩しいくらいの明るさです。

関連明るさ色温度最強!?GEX「クリアLEDパワーX」レビュー!比較とか!

ADAのアクアスカイG601

ADAのアクアスカイG

次は愛用者も多い「ADAのアクアスカイG601」。

水草水槽では定番メーカーであるADAのライトで、消費電力30Wかつ2,100lmと数値上はクリアLEDパワーⅢを一回りも上回ります

モデル ワット数 全光束
Grassy Ledio RX122 FS 23W
クリアLED POWER Ⅲ 600 17.5W 1,000lm
クリアLED POWER X 600 22W 1,400lm
アクアスカイG 601 30W 1,800~2,100lm

比較するとこんな感じに。

ADAアクアスカイGで照らされた水草ADAアクアスカイG601
ボルクス グラッシーレディオRX122フレッシュで照らされた水草ボルクスRX122FS

30Wという大出力のライトではありますが、ボルクスLEDの方が明るいですね・・・!

ワット数は2~3割ほど負けていますが、スポットタイプなので照射部分はかなり光量が高くなります。

並のライトじゃ太刀打ちできないほどでした・・・。

水草育成の効果

効果抜群です。というか見てもらった方が早いと思います。↓これ

ボルクスのグラッシーレディオRX122FSのみのパールグラス

この水槽「グラッシーレディオRX122フレッシュ」一灯のみなんですよ??(45cm水槽)

植わっているのは主に「パールグラス」でそこまで光量が必要な水草ではないのですが、これだけ繁茂してても下葉が無くならないくらいの威力がありました。

特に光量必要な水草にも大活躍

とはいえやはり光量が特に必要な水草にこそ効果を発揮する照明。

レイマックス600」と「アクアスカイG601」を使っていた水槽があったのですが、その2台構成でも「グリーンロタラが横に伸びてくれず葉が弱々しい」、「何となくスカスカ」などの悩みがありました。

22Wと30Wの計52Wということもあり光量的には足りているハズと思い、液体添加をやってみたりCO2添加量を増やしてみたりと色々やったんですが、結果的にはコケが繁茂しただけで目立った効果はありませんでした。

丁度「グラッシーレディオRX122フレッシュ」が余っていて、アクアスカイGのスペクトルにも疑問を感じていたので思い切って換装してみましたが・・・。

結果的には以下の通りです。

レイマックス600とアクアスカイG601の時のグリーンロタラレイマックス+アクアスカイG
レイマックス600とグラッシーレディオRX122FSの時のグリーンロタラレイマックス+RX122FS

そうなんです。グリーンロタラが横に伸びてくれ、かつ葉が大きくなっているんです。

2台も使っているから大丈夫だろうと勘違いしていましたが、RX122を使うことで明確に育成不良を治すことができました。

ワット数的には30Wから23Wとかなり落ちましたが、フルスペクトルライトは凄いです・・・。

ロタラ・インディカとグリーンロタラの水景最終的にロタラがグイグイ下に下がるように!!スゲェゼ!!!

圧倒的フルスペクトル

RX122は群を抜いて明るいライトということもあるのですが、一般的なLEDライトと比べてスペクトルがかなり良いことです。

実は入手しやすい安価なLEDライトというのはLEDチップに制限があり、スペクトルが歪な形をしていることがほとんど。

例えば定番LEDライトであるGEXの「クリアLEDパワーⅢ」はこんな感じのスペクトル。

GEXのクリアーLEDパワーⅢのスペクトル図

波形を見ると青が一番強く赤がピョンと飛び出ています。

水草の育成には青と赤の光が重要ですが、それを踏まえたスペクトルだと思います。
(というか安いながら育つLEDライトというのは大体こんな形では??)

対するボルクスのRX122フレッシュは以下の波形になります。

グラッシーレディオRX122フレッシュのスペクトル

先程のような尖った波形ではなく全体的に滑らかで幅広い波形。ようはフルスペクトルなのです。

これは太陽が出す自然の光にとても近いモノで、演色性は「Ra95」という100%に近い数値。

RX122が照射する光には光合成で多く使われる「青」と「赤」の波形がしっかり含まれていますので、育成には効果抜群なのです。

パールグラスなど光量をそこまで必要としない水草であればフルスペクトルのライトを使うのはややモッタイナイとは思いますが、ロタラ系や赤系水草など光量を多く必要とする水草には使ってあげたいライトですね。

総評

グラッシーレディオRX122、箱と本体

ボルクスの「グラッシーレディオRX122フレッシュ」は光量も極めて高いライトではあるのですが、同時にスペクトルがメチャクチャ良い!

安いLEDライトだと青と赤一部分だけが飛び抜けた効率の悪いスペクトルになるのですが、RX122フレッシュは青も赤も幅広くあるフルスペクトル光の効率が段違いです。
(こんな芸当は安いLEDライトではできません)

私はサンゴ育成でボルクスLEDを愛用していたのですが、「そんなボルクスが出している水草育成ライトなら間違いないだろう」、「しっかりしたフルスペクトルライトも試してみるか」と思って買ったんですが確かなモノでした。

LEDライトは安もんだとスペクトルが悪くて「明るいハズだけど育たない」ということになりがちなんですが、フルスペクトルLEDライトならそんなことは全くありません。

スポット照射で使えるので是非メインのライトと併用して確かめて欲しいライトです!
(30cm水槽ならこれ1台でもOK!)

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