ポリプテルス パルマス”ポーリー”の特徴・飼育情報

ポリプテルス パルマス
大きさ目安25cm
飼育難易度かんたん
適応水質◎:弱酸性
◎:中性
◎:弱アルカリ性
性格温和
群れやすさ群れない。
遊泳大体底でベタァっとくつろいでいるが、たまに泳ぐ
値段の目安3,000~5,000円
別名ポリプテルス・ポーリー、ポリプテルス・パルマス”ポーリー”

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主な特徴

「ポリプテルス パルマス」および「ポリプテルス・ポーリー」は寸胴な体型をした小型のポリプテルス

幼魚期より寸胴なポリプテルスでありますが、成長すると高さがでてより丸い印象が強くなります。

多くのポリプテルスが身体前方から背ビレが生えるのに対し、パルマスは身体の中央付近から背ビレがあり、体型も含めてシルエットが独特。

東南アジアで養殖されたものが販売されていますが、養殖によるショート化の影響もあってより丸みを感じます

泳ぐポリプテルス・ポーリー
ポリプテルス・ポーリーの幼魚幼魚(同一個体)
泳ぐポリプテルス・ポーリー

そのシルエットから愛嬌あるキューティポリプとして親しまれ、セネガルス・デルヘジィ・エンドリケリーに次いで定番のポリプテルスです。

なおポリプテルスは下顎が突き出ているのを下顎系ポリプ、そうでないのを上顎系ポリプと大きく2種類に分別されますが、本種は下顎が出ない上顎系ポリプテルスにグルーピングされます。

混泳・性格

温和でありどの熱帯魚にもちょっかいを出すことはありません。

しかしながら肉食魚ゆえに丸呑みにできそうな魚は積極的に狙いに行きますため、小型魚との混泳は適していません

ただあくまで食べるのは丸呑みにできる魚ですので、丸呑みできないほど大きい魚であれば混泳が可能です。
(カジって食べるという食性ではありませんので)

エサ

肉食性のため肉食魚用のエサまたは冷凍赤虫、メダカなどの小魚がエサに適します。

人工飼料を食べるポリプテルス・アンソルギーポリプテルスは肉食魚の中ではとても人工飼料に餌付きやすく、食べない個体はほとんどいない

特にこだわりがなれば肉食魚用の人工飼料のうち沈下するもの(ひかりクレスト キャット)が楽で安価なのでオススメです。

始めは人工飼料を食べない個体もいますがその場合は冷凍アカムシを与えつつ、様子を見て人工飼料を与えていくと良いでしょう。

飼育ポイント・注意点

とても丈夫な熱帯魚で、基本的に熱帯魚を飼育できる最低限の環境があれば飼育可能な強健種です。

ただポリプテルスは驚いた時に急発進することがあり、それで水槽から飛び出してまうこともあるため水槽フタなどで飛びださないように工夫して下さい
(特にフレーム水槽はフチがないため推奨)

またよく食べる肉食魚の性質から「生体の排泄量に対して見合ったフィルターであるか?」は頭の隅に置いておくと良いでしょう。

とてもタフな熱帯魚ではありますが、フィルターの能力が見合ってないと自分の排泄物で自分を弱らせ、抵抗力がなくなり病原菌が体内で増えて死ぬといった事が起こります。

古代魚は一般的な魚の治療薬を使えませんので、病気にかかるとリカバーすることは難しいと認識しておきましょう。

とはいえ余程のことが無い限り、(飛び出しなどを除き)死ぬようなことはない強健な魚です。

水槽サイズの目安

一般的に売られているパルマスは最終45~60cmほどの水槽サイズがあればOKです。

安価に売られている養殖モノの寸動個体であれば45cm水槽で十分な場合が多いです。

養殖モノに対し、現地で採集された”ワイルド”個体の場合は大きくなるため60cm水槽クラスか、大型化を狙う場合は90cmを用意しましょう。
(ワイルドの方が価値が高いため、その場合は区別して売られています。特に表記がなければ養殖されたモノです。)

あとポリプテルスは水槽が狭いと水槽壁によくぶつって鼻先がスレますので、その徴候が見られたらすぐにサイズアップを。

個人的な所感

3匹のポリプテルス(ラプラディ、ポーリー、セネガルス)中央がパルマス

セネガルスやデルヘジィと同じく東南アジアから養殖された個体が安定してきているので、入手・飼育ともにハードルが低いポリプテルス

ポリプテルスって学名がいったりきたりして呼び名がごちゃごちゃになっているやつがいるんですが、パルマスも裏ではややこしいことになっています。

元々の学名が「Polypterus palmas」なのでこれが今の呼び名の「パルマス」なのですが、その後パルマスの亜種の1つとして考えられ「Polypterus palmas polli」と分類されました。

このことから「ポリプテルス・パルマス”ポーリー”」という風な販売名でも売られることがあります。

ポリプテルス・ポーリーとモケーレムベンベ愛嬌あるキューティポリプ
(右はモケーレムベンベ)

ただその後、palmasとは別種とすべきであるとして現状は「Polypterus polli」が有効とされています。

ただ日本での呼び名および販売名は「ポリプテルス パルマス」で一貫している印象で、たまにパルマスの後ろに”ポーリー”と付く感じ

「パルマス”ポーリー”」と書かれるとパルマスのバリエーションのなのかな?って思っちゃうんですが、全部同じポリプテルス(Polypterus polli)なのです。

この記事を書くにあたって通販サイトを調べたんですが、パルマスではなくもうポリプテルス・ポーリーとして売っている通販サイトもあったので、もしかした将来的には「パルマス・ポーリー」として安定する日も来るのかも知れませんね。

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