ティミカレインボーの特徴・飼育情報

ティミカレインボー
大きさ目安3.5cm
飼育難易度気をつけたい
適応水質△:弱酸性
◎:中性
◎:弱アルカリ性
性格温和
群れやすさ条件により群れる。つられて泳ぐ程度であんまり群れない
遊泳中層をくまなく泳ぐ
値段の目安800~1,200円
別名シュードムギル パスカイ、シュードムギル・ルミナタス(学名)、シュードムギルsp”ティミカ”

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主な特徴

「ティミカレインボー」、別名「シュードムギル パスカイ」は体長3.5cmほどの小型熱帯魚

オレンジからオレンジがかかった黄色の体色をしていて、目と体側上部に輝く水色が美しいのが特徴です。

特に水草水槽の緑とカラーがマッチすることから、小柄な点も含めて水草水槽で非常に人気な熱帯魚の1つ。

シュードムギル・ルミナタス(ティミカ、パスカイ)
2匹のシュードムギル・ルミナタス(ティミカ、パスカイ)
シュードムギル・ルミナタスがいる水槽風景(パスカイ、ティミカ)かなり小型で小型水槽と相性が良い
ヒレを広げるシュードムギル・ルミナタス(ティミカ、パスカイ)のオス環境が整えば見られるオスのフィンスプレッディングは見事

オス背ビレと胸ビレが伸長しますが、特に威嚇時にはピンとヒレを広げるため非常に目立ちます。

メスはヒレが身長せずオスと比べて体色がやや地味です。

ティミカレインボー(オス)若いオス
ティミカレインボー(メス)メス

主に「ティミカ」「パスカイ」の名前で売られているレインボーフィッシュですが、種はシュードムギル・ルミナタス(Pseudomugil luminatus)です。

混泳・性格

温和な魚であり混泳にとても向いた魚です。

基本的には他の魚にちょっかいを出すようなことはまずありません。

同じオス同士や体格が同じくらいで張り合ってフィンスプレッディングを行うような魚とは威嚇のしあいをしますが、威嚇する止まりでありどちらかが威嚇をやめると中断するので、同種オス同士でも特に問題なく飼育が可能です。

エサ

エサを食べるシュードムギル・ルミナタス(ティミカ、パスカイ)フレークフードを食べるティミカレインボー

エサは選り好みせず何でも食べてくれます

口は大きくないので小さな顆粒タイプやフレークタイプの人工飼料が定番です。

飼育ポイント・注意点

水質が低pHになっていたり、水が古くなってくると調子を崩すので注意。

底床がソイルの場合でも飼育可能ではありますが、本来低pHには弱いので「pHがしっかり下がるタイプのソイルは使用しない」かつ「最低でも週1回程度の定期換水」が求められます。
(pHが低めの環境は明確に寿命が短い)

ソイルを使った水草水槽で泳がせる場合はpH測定液などで要所要所で下がりすぎていないことを確認しながらの飼育がベターです。

それ以外には特に気をつけることはほぼ無いので飼育はそこまで難しくありません

個人的な所感

シュードムギル・ルミナタス(ティミカ、パスカイ)の体色

日本にはまだ新しめの熱帯魚で、2010年始めから小さな熱帯魚店でもチラホラ入荷がある程度でしたが、その後2020年頃にはより入荷が多くなった印象を持ちます。(体感)

特に水草水槽で人気な模様で、水草水槽に強いショップでは積極的に入荷して結構常駐していたり、現在ではホームセンターでも入荷されるぐらいメジャー化していますね。

体色が水草水槽の緑とかなりマッチして人気な熱帯魚ですが・・・一番の心を奪われるのはフィンスプレッディングです。

真骨頂のフィンスプレッディング

威嚇するシュードムギル・ルミナタス(ティミカ、パスカイ)のオス

何気なく見ていた時、オスがたたんだヒレを「バッ!!」と大きく広げる瞬間は誰しもが釘付けになること間違いナシ。

残念ながらオスを入れておけば必ずフィンスプレッディングをするわけじゃなく、10匹ぐらい多数入れていても単純にキレイな魚として終わってしまうことも多いのですが、環境が整った時に魅せるフィンスプは一見の価値があります。

大量に入れるよりオス2~3匹とかのほうがフィンスプしやすいように感じますので、可能であればそのぐらいがオススメ。

オス2~3匹で飼っている水槽があるんですが、ボーッと見てたらたまに「バババッ!!」ってなるんで割とフィンスプしてくれます。

この手のシルエットのレインボーフィッシュは他にも「バタフライレインボー」「シュードムギルsp”アルーⅣ”」などもいて、それらも同様にフィンスプレッディングするのでそちらもとても良いですね。

正しくはシュードムギル・ルミナタス

この魚は主に「ティミカレインボー」、「シュードムギルsp”ティミカ”」、「シュードムギル・パスカイ」といった販売名で売られており、”パスカイ”か”ティミカ”の名前で売られています

結論から言って「シュードムギル・ルミナタス(Pseudomugil luminatus)」かと。

ティミカというのは採取地である(と思われる)ニューギニア島の地名であり、ここからシュードムギルsp”ティミカ”とかティミカレインボーの販売名が来ています。

シュードムギル・パスカイというのが一見正しい学名表記かと思いきや、シュードムギル・パスカイ(Pseudomugil paskai)はもっと色が地味というかこんなに赤くはなく別種の魚です。

実はルミナタス種が記載されたのは2016年と最近のことで、記載前に「恐らくパスカイだろう」とされそのインボイスで流通が定着してしまい、後に記載されたもののパスカイで定着したのでそのまま流通しているという背景です。

■ニューギニア島のティミカ地域でシュードムギル・パスカイに似てる魚がとれた
  ↓
■シュードムギル・パスカイ or シュードムギルsp”ティミカ”として流通
  ↓
■2016年にシュードムギル・ルミナタスとして新種記載
  ↓
■ルミナタスという名前で決定したのに商業的には前の名前のまま流通している

なので現状は未記載種を表すspでもなくパスカイでも無く「シュードムギル・ルミナタス」であります。

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