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イモリのための苔テラリウム制作ノート!材料や作り方をレクチャー!

イモリは水陸両用なので、実は水場を作らない飼育ケージでも飼育できます。

イモリ用の苔テラリウムを制作しましたので、その制作手順と必要なアイテムなどを紹介してきます。

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完成したテラリウム完成図

完成したのがコチラ

イモリのための苔テラリウム

テラリウムの温度計

イモリのための苔テラリウム(植物)

テラリウムがある部屋

巣穴からこちらを覗くイモリ

奥側に巣穴を作りつつワンポイントで植物を植えただけのシンプルなレイアウトに。

シンプルに苔を敷き詰めるだけでも綺麗な感じになるのが「苔テラリウム」の魅力です。

イモリも巣穴に入ってくれて飼育者としては作った甲斐がありますね。

ウパみ
でもイモリって水が必要じゃないの??

イモリと陸上テラリウムの相性

「イモリ」というと水の中の生き物に思えますが、実はちょっと違います

カエルと同じく両生類の仲間で実はオタマジャクシのような幼生形態があり、幼少期は水中の中で成長を行います。

こちらを向くアカハライモリの幼体イモリのオタマジャクシ(幼生形態)。
ウーパールーパーのようなエラがある。

生まれてから1~2ヶ月もすると次第に肺呼吸に変わりますが、実はその時点で水から出て陸上生活になります。

上陸したては4cmほどしかありませんが大きく育つようになるまで、少なくとも2年~3年はずっと陸上で過ごすイキモノなのです。

イモリが水の中に戻ってくるのは繁殖のためであり、十分に成熟したもののみが再び水場に入り繁殖行動を行うようになります。

採集されたイモリ池で採集したイモリたち。成熟した大人たちしかいない。
※この後数匹残してリリースしました

とはいえ陸上といってもカピカピに乾燥した陸地ではなく、落ち葉の下や倒木の裏などしっとり湿った場所が生息域

苔が生育する環境もそういった湿度が高めの環境であるため、苔テラリウムとイモリは相性が良いのです。

特に小さいイモリほど水に入りたがらないので陸上の方が適しているヨ!
ロボうぱ

作成に必要なモノ

テラリウム制作に必要なモノ

イモリ用苔テラリウムとはいえ、一般的な苔テラリウムを作るのと同じアイテムを使用します。

強いて言えば隠れ家用の流木などを用意しておくぐらいでしょうか

  • 軽石
  • 造形剤(ケト土)
  • ソイル
  • レイアウトアイテム(岩や木、植物など)

軽石

ハイドロコーン

軽石はテラリウムの一番下に敷いて通気性および水ハケを良くするのに使用します。

使わない場合は通気性が悪くなりカビや悪い菌が発生しやすくなってしまいがちです。

素材はある程度の大きさで空気の通り道が作れれば何でも良いのですが、今回は観葉植物用の「ハイドロコーン(中粒)」(1L近く)を使用しています。

造形剤(ケト土)

極床「造形君」

造形材は地形を作る土になります。

結構本格的なもののように思えますが、少し粘土の性質を持った保湿性の高い土で「苔玉」とかに使われるモノです。

色々売られていますが「ピクタの造形君」が使いやすいのでオススメ。(今回もそれです)

本レイアウトでは1~2Lぐらい使用しています。

ソイル

フロッグソイル

「ソイル」は水草育成用の底床材。

中身は栄養を固めた粒状の土になりますが、植物にとって栄養になるほか、水を通しても崩れずフンなどの汚れを吸着するメリットがあります。

今回作るテラリウムのベースの床材として使用します。

使っているのは「スドーのフロッグソイル」ですが、ソイルであればモノは何でも良いOKです。

ただ小粒やパウダータイプは軽石の間にスポスポ入っていくため粒のサイズだけ気をつけて下さい。

レイアウトアイテム

小さな流木が多く入ったバケツ

レイアウトを彩るアイテムとして流木や石、植物などのアイテムを用意しておきましょう。

今回はイモリの巣穴のベースとなる「流木」を準備しましたが、お好みによって人工物でも構いません。
(ただ素焼きのヤツはカビやすいかも)

あと植物として「ネフロレピス(タマシダ)”ダッフィー”」、「オキシカルジューム」、「フィカス・プミラ(たぶんミニマ)」を使用していますが、このへんは作りたいレイアウトと好みで選んでみて下さい。
(苔だけでもOK)

ネフロレピスのダッフィー(タマシダ)

植物はいずれもホームセンターで200円で売ってたものです。

オキナ苔のコケアソート

苔テラリウムに欠かせないのが全域に敷き詰める苔

苔といっても色々ありますが「ホソバオキナゴケ」や「アラハシラガゴケ」などのシラガゴケ類を使います。

乾燥にも強く、敷き詰めるだけで美しい緑のカーペットになります。

作り方・制作手順

ケージに軽石を敷く

テラリウム製作中、ケージに軽石を入れている様子

まずはケージに軽石を敷きます

軽石は使う前に洗っておきましょう。

大体2cmぐらい敷いていますが、ケージが小さいとレイアウトできる部分が少なくなるので調節して下さい。

今回ケージとして使用したのは「エキゾテラのグラステラリウム ナノキューブ」。

前面がパカパカ開くタイプのケージでエサやりとメンテナンスが非常に楽なケージです。

グラステラリウム、前面がフルオープンしてメンテナンスしやすいグラステラリウム ナノキューブ

ソイルを敷く

ハイドロコーンの上からソイルを水槽に敷いた様子

次はベース底床材であるソイルを敷いていきましょう

目安としては1~2cmですが、これも多く入れすぎるとレイアウト部分が無くなりますのでほどほどに。

また、軽石の上に鉢底ネットを使うと綺麗に分離できより通気性を保ちやすくなります

テラリウム製作中、鉢底ネットをカット鉢底ネット
テラリウム製作中、鉢底ネットによるセパレート効果こんな感じに

個人的にはこっちの方がスッキリ分けれるので最近は好んで使っていますが、無くてもOKです。

軽石とソイルは多く入れても良いんだけど、多いと厚くなって陸地部分が少なくなるから気をつけてネ!
ロボうぱ

造形君で地形を作る

次に「造形君」で作りたい地形を作っていきます

造形君はバケツなどに水とともに入れて混ぜ、丁度よい硬さにして使用します。

水気は多すぎても手で絞れば調節できますので、さじ加減は適当でOKです。

造形君を水で練っている様子水と混ぜて程よい硬さに
造形君をのせていっている様子塗りつけていこう

まず最初に全域に塗りたくってソイル面を覆っておくと作業しやすいと思います。

今回1~2Lほど使いましたが、壁に塗ったり立体的なレイアウトにする場合はより多く必要です。

造形君を貼り付けていっている画像最初に覆っておくと作業しやすい

また今回はイモリのテラリウムなのでイモリが隠れる「巣穴」のようなモノを作ろうと思います。

流木を入り口に見立てて造形剤を盛り、形が出来たら巣穴部分をくり抜いて空洞にすれば巣穴部分の完成です。

製作中のテラリウムこんな感じかな?
製作中のテラリウム(上から)上から
巣穴を作っている様子巣穴を掘ります
形ができたテラリウムできたー

ギュッと固めれば強度が上がりますので適宜押し付けて地形と巣穴を作っていきましょう。

植物を植える

地形ができたらまず先に植物を植えていきましょう

植物側の土は大体落としておき、テラリウム側は植える用の穴を掘ってそこに植えるようにします。

植物用の穴を掘っている様子穴を掘る

穴に植えたら造形材でギュッと押し込んでフタをすれば植栽完了です。

植物を植え終わったテラリウム植え終わりましたー
植物を植え終わったテラリウム(上から見た様子上から

苔を敷き詰める

植物を植え終わったら後は苔を敷き詰めるだけです。

適当に取り出してケージ全面に敷き詰めていきましょう。

苔アソート(オキナゴケ)適当に取り出して敷き詰める
コケを敷き詰めている様子

「ホソバオキナゴケ」や「アラハシラガゴケ」は丈夫なのでギュッと押し込んでもOK。

植え終わったらガラスなどについた泥を落としてやれば完成です!

イモリのための苔テラリウム完成です

手入れ・メンテナンス

テラリウムと霧吹き

苔テラリウムを美しく維持する上で欠かせないのが「こまめな霧吹き」です。

ベストなのは常に苔が湿った状態を維持すること。

表面を触ってみて乾いているなと思ったら「シュッ」と霧吹きをしてやります。

霧吹きが少ないと苔が白く乾いたように変化してしまいます。

詳しくは苔を綺麗に保つための苔テラリウム管理方法【お手入れ・メンテナンス】

植物への水やり

テラリウムのコケと植物

あとは植物を植えている場合は、植栽部分を重点的に霧吹きして水を与えてやります。

多く霧吹きしても「ソイル」と「軽石」の通水性が良いので根腐れすることはありませんが、多くとも軽石部分には水が貯まらないようにして下さい。

軽石部分に貯まるか貯まらないか程度の量が1つの目安です。

飲み水について

ビバリウムの綺麗な水場

今回作成したテラリウムには水場を設置しないようにしました。

水場が無いと喉が渇くように思いますが、きちんと朝夕に霧吹きをして常に湿った状態にしていれば飲み場を設置しなくてもOKです。

好みに応じて小皿などで飲み場を設置するのも良いでしょう。

設置する場合は毎日交換しないと水が腐ったり尿が紛れて中毒に繋がる恐れがありますので、必ず水を定期的に交換するようにして下さい。
(定期的に交換できないなら設置しないほうが良いです)

照明設備について

429.9ルクスを指す照度計部屋照明では明るいトコロでも500ルクスいかないことも

苔は暗い日陰に生息する植物ですが、それでも室内の光だと力不足

一般的な部屋照明では400lxほどですが、自然の暗い日陰でも2,000lxはあるからです。

植物によっては多く光を必要とするモノもありますので、それに応じて設置してみて下さい。

照明を設置すれば写真写りも良くなるヨ!
ロボうぱ

関連テラリウムで使う照明について!選び方やオススメなど!

おわりに、個人的な反省点

巣穴からこちらを覗くイモリ

実は水を張って飼育するのは「水を飼育する」という考えがとても重要になり、慣れていないと難しい管理方法。

水槽の水は彼らにとってトイレでもあり同時に飲水でもありますので、水が透明だからといって”綺麗”とするのは大きく間違っています
(小便混じってても分かりません(◞‸◟))

例えば「金魚」は魚の中ではとても丈夫なイキモノですが、金魚すくいで持ち帰られた金魚は自分のフンや尿により短命に終わることがほとんど。

そういった難しいことが無い分、陸上の方が管理は楽になります

アカハライモリだと水中飼育が常識と言われますが、シリケンイモリやマダライモリなどを飼っているようなイモリ愛好家からすればむしろ陸上で飼育する方が定番。

そもそも自然下では繁殖できるようになるまで陸上生活を行いますので、陸場の方がある種自然に近いとも言えますね。
(あとオタマジャクシである幼少期も水場)

苔テラリウムは綺麗なレイアウトにもしやすく管理も楽なので、気に入ったら是非試してみて下さい。

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犬水ジュン

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いろんな生き物で培った実経験を元にアレコレ書いてます。

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