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ツノガエルのための苔テラリウム制作ノート【ベルツノガエル】

ツノガエルのための苔テラリウムを制作しましたので、使う道具や作り方などを解説していきます。

カエルはテラリウムの方が落ち着きますし、見た目もかなり良くなります。

キツい臭いも無くなるメリットがあります。

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完成したテラリウムのフォトギャラリー

完成図はこちらになります。

ベルツノガエルと苔テラリウム

苔テラリウムのベルツノガエル

穴場から顔を覗かせるベルツノガエル

ベルツノガエルのいる苔テラリウム

森の中の住処って感じでどこかのおとぎ話に出てきそうですね。

作成に必要なモノ

テラリウムで使う素材たち

このテラリウムで使ったものは「飼育ケージ」、「軽石」、「ソイル」、「造形材」。
レイアウトのための「」や「」、そして植栽した「観葉植物」と「山苔」です。

順次説明していきます。

飼育ケージ

水作のフタ付きガラスケース、コレクターズLOW飼育ケージはフタ付きのものが安心です。
カエルとレイアウトによっては脱走します。

今回使用したのは水作から発売されているガラスケースのコレクターズLOWを使いました。

15cmキューブ水槽(15x15x15)でフタつきのケージです。

軽石

熱帯魚用の砂利軽石は一番下に敷いて通気性を確保するためのアイテムです。

通気性が確保できれば良いのである程度粒の大きい石コロなら割となんでも良いです。
細かいものだと詰まって通気性が悪いので適度に大きいものを選んで下さい。

今回は熱帯魚で使っていた熱帯魚用の砂利を使用しています。

ソイル

カスタムソイルのパッケージソイルは熱帯魚店で販売されている水草育成用の底床です。

園芸用の土と比べて水はけが良く通水性があるのが特徴です。

また水中用のアイテムなので崩れにくく、崩れて軽石に流れ込み通気性を悪くなりにくいメリットがあります。

今回はニッソーから販売されているカスタムソイルを使用しました。

造形材

極床「造形君」造形材としてピクタから販売されている「極床 造形君」を使用します。

造形剤はテラリウムのモデリングをとても楽にするアイテムです。

簡単にいうと粘度に近い土でベタベタと地形を作っていくことが可能になります。

ソイル単体では崩れてしまい立体的なレイアウトの場合コケで抑えながら作ったりと面倒なのですが、造形剤を使えばらくらく作業を進めることができます。

また保水性がありコケに適した湿度を保ちやすいメリットがあります。

岩・木

小さな流木が多く入ったバケツレイアウトアイテムです。

自然に落ちているのも良いですが、今回はペットショップで熱帯魚用に販売されているものを使いました。

都会だと買ったほうが早いと思います。

今回使ったアイテムは小さな流木と溶岩石です。

観葉植物

観葉植物右のやつは使いませんでした

別に無くてもよいのですが、観葉植物を植えると良いアクセントになります。

今回の苔テラリウムではホームセンターで200円で売られていた「ペペロミア」を使っています。

水槽内だと以外に場所をとるので小さいと感じるものがちょうど良いです。

土は予め軽く落としておきましょう。

山苔

アラハシラガゴケのパック全面を埋めるための山苔、「ホソバオキナゴケ」や「アラハシラガゴケ」を使います。

それらの苔は芝生のような形状で見た目が良いこともありますが、乾燥に強くある程度硬いので踏まれても折れず丈夫で育成しやすい苔です。

特にツノガエルは重いのでタフな苔であることが求められます。

作り方・制作手順

それでは作り方を説明していきます。

軽石を敷く

軽石を敷き詰めた水槽まず通気性を確保するために軽石を敷きます。

砂利は軽く洗って泥を落としておきましょう。

敷く厚さは底が見えないくらい敷けばOKです。

多く敷いてしまうと高さが縮んで使えるスペースが狭くなるので程々にがポイントでしょうか。

ソイルを敷く

ソイルを敷くソイルを敷きます。

1cmも敷けば十分です。

これも厚すぎるとスペースが狭くなっちゃうので程々に、です。

造形剤を作る

造形君を水で練っている様子造形君を水と混ぜて造形剤を使える状態にします。

やや柔らかい方が地形を作りやすいです。

柔らかすぎかな?と思ったら手で絞って水気を落として調節しましょう。

イメージに沿って造形剤と岩でレイアウト

造形剤とレイアウトアイテムでレイアウト頭に思い描いているイメージを形にしていきます。

岩や気を使い、植物やカエルのスペースを考えて作ります

カエルのスペースは成長を見越して広めのほうが長く楽しめると思います。

カエルのために窪みを作る

造形剤でカエルのすみかを作っている様子またカエルの住居のために窪みを作っておくのもポイントです。

苔を詰めずにくぼんだ位置があるとそこに居座ってくれるようになります。

深いかな?と思う程度がカエルにとってちょうど良いです。
浅いと落ち着かず動き回りやすくなります。

元々ツノガエルは土に潜って獲物を待ち伏せするアリジゴクのようなヤツなので、深いほうが落ち着くようです。

植物を植える

植物を植えた植物を植えます。

予め泥をおおかた落としておいて造形材で根を包みます。

地形に窪みを作ってそこへはめ込む感じですね。

苔を敷き詰めていく

アラハシラガゴケを敷き詰めている様子あとはコケを敷き詰めていくだけです。

剥がれないように適度に押しながらはめ込んでいきます。

狭い箇所にはピンセットで植える

ピンセットで苔を植栽している様子植物の隙間などは手では難しいのでピンセットを使います。

コケを小さく千切ってピンセットで植えていきます。

全て植え終わったら完成です!

完成したツノガエル用の苔テラリウムできました!

手入れ・メンテナンス

メンテナンスは霧吹きだけです。

1日2回、朝・晩シュシュッと数回、コケに水気を与える感じで大丈夫です。

理想はこまめに少しずつです。

1日に何度も霧吹きをかけて湿度が高い状態を保つとコケは青々とした健康的な緑に成長します。
逆に乾燥気味だと白くなります。

軽石部分にほんの少し水が貯まる程度が目安で、多く水が貯まったなと思ったら1回の霧吹き量を控えて調節します。

詳しくは苔を綺麗に保つための苔テラリウム管理方法【お手入れ・メンテナンス】

掃除は大変?

テラリウムのアマゾンツノガエルこのカエルは3ヶ月ずっとこの位置からほぼ動いていません

先述した通り、管理は霧吹きだけです。

窪みを作ることによってカエルは大体そこにいるようになりますのでウンチもそこでします。

ウンチは土によって吸着・分解されるのでカエルに害は無く臭いも出ません

ツノガエルの性格によっては前に出てきて苔の上にウンチしますが多少であれば大丈夫です。

霧吹きを続けていると段々フンが崩れていきコケに染み渡ることで、苔の良い養分となります。

流石にコケの上に毎回ウンチされたら美観が損なわれますので、レイアウトにカエルが気にいる窪みを作ることがとても重要になっています。
ガラスの向こう側が気になって前に出てくる性格の子はケージの前側に窪みを作ったり工夫すると良いでしょう。

水を薄く入れた、あるいはウールマットを敷いた簡易ケージではフンが分解されないので、毎日~数日おきレベルの定期的な掃除が不可欠ですがテラリウムだとそのような高頻度な掃除は不要なので管理も楽になりますよ。

作成後一度も土を入れ替えたりはしなくて良いのか?

フロッグソイル残念ながら本記事で作ったものは横幅15cmという小さな水槽サイズということもあり子供のツノガエルをターゲットにしています。

ツノガエルは当然ながら大きく成長するカエルであり、大きくなればフンの量が土や植物でリカバーできる限界を超えてしまいます。

成長しキャパシティを超えると作った窪みにあるフン・尿が浄化されなくなり、嫌がって窪みから離れて別の場所を掘り返すようになります。

その場合は窪みの土だけ替えてしまう(土の吸着能力はとても強力ですが、上限があります)、またはいっその事大きな水槽セットに引っ越してしまうのも良いでしょう。

またチャコガエルやホオコケツノガエルなどの大きくならないツノガエルなら長期維持もしやすくなります。

とはいえただの水張りスポンジと比べて遥かに毒素中毒は起こしにくい飼育セットになっていますので、あまり神経質にならないくても良いかもしれません。
(飼育している方なら分かりやすいと思いますが、水張りセットは1日換えないだけでもかなり匂いがします。匂い=強い毒素です。)

振り返り、個人的な所感

苔とベルツノガエルツノガエルは排泄量が多く、水を薄く敷いただけ、あるいはウールマットを敷いただけのケージではアンモニアの臭いが目立ち、気になる飼育者も多いのではないのでしょうか。

アンモニアは土や植物で分解できるので、このようなテラリウムだと臭いが全く出ないメリットがありオススメです。

何よりも綺麗で観賞価値が高いのでカエルを見ることをより楽しめます!

ベルツノガエルは結構動く

ベルツノガエルのテラリウムがあるラックあとベルツノガエルは結構動きますね

アマゾンツノガエルは作った穴の位置から全く動きませんが、ベルツノはケージ前に人の気配がすると穴から結構出てきます。
もっと深めに穴を放っておけば違ったかもしれません。

アマゾンツノは獲物をひたすら待つスタイルで、ベルツノは近づいた獲物を追いもするスタイルなのかなぁとも感じますね。

なのでヒノキゴケとかタマゴケとかは踏み潰されて折れちゃうので向かず、やっぱりホソバオキナゴケとかアラハシラガゴケなど背丈が低めでしっかりしたコケがグランドカバーに向いています。

あと植物もワンポイントで植えていますが結構踏まれるのでコケリウムを主体に似合うカエルが欲しい場合はホオコケツノガエル(小さい)かアマゾンツノガエル(おとなしい)がオススメですヨ。

また同じやり方でアマガエルとかに似合うテラリウムも作れますので、興味がありましたら以下制作ノートを御覧ください。

関連樹上性カエルのためのテラリウム制作ノート【シュレーゲルアオガエル】

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コメント

  1. やまもと2018年5月30日 00:47

    はじめまして、苔庭のような雰囲気でツノガエルを飼いたいと思いこのページに辿り着きました。

    苔がフンを分解してくれるとありますが作成後一度も土を入れ替えたりはしなくて良いのでしょうか?

    (管理者による復元)

    1. 犬水ジュン2018年5月30日 00:51

      「作る飼育セットとカエルの排泄量次第になる」でしょうか。
      半永久には工夫が必要です。

      こういうコケや植物を使った飼育セットの一種としてパルダリウムがありますが、
      それらは半永久的に維持が可能だと言われています。
      (排水ドレンで洗い流すのもありますが)

      というのもパルダリウムで飼育するのは小型のヤドクガエルといった
      小さなカエルたちで、排泄量が少ないため植物とコケ、土で分解サイクルを回すことができます。

      対してツノガエルは大きく成長するカエルで排泄量が比にはならず、
      成長によりどこかで排泄量のキャパシティを超えてしまう可能性が高いのです。
      (ソイル自体の吸着上限というのもあります)

      記事では15cmキューブを使用していますが正直の所このセットでは少し成長したツノガエルでは
      フンを処理しきれず、嫌がってツノガエルが動き回ることと思います。

      ただし不可能ということではなく吸収量の多い植物(成長の早い)を入れたり、
      余裕のある水槽サイズで植物を多く植えてで飼育すれば
      半永久ということも実現可能になってくると考えています。

      同じ15cmキューブでも植物を多く入れたテラリウムで飼育しているものもありますが、
      それらは根がびっしり張り、ツノガエルも動くこと無く過ごしております。
      (ベルツのより小型のアマゾンツノということもあります。ただ近々大きくなったので引っ越しが必要だとも感じています。)

      半永久的に、を目指す場合は水槽サイズに余裕を持ち、コケよりは植物を多くするのがオススメです。

  2. しろ2018年5月30日 00:48

    はじめまして。

    クランウェル用にこちらを参考に制作してみようと思うのですが、ソイルは造形剤で完全に覆いかぶさるんでしょうか?

    それとも苔を生やすところだけなんでしょうか?

    (管理者による復元)

    1. 犬水ジュン2018年5月30日 00:49

      岩や木を除いて全面に造形剤を塗ります。
      造形剤で地形を作る感じですね。

      植物は馴染めば根をグイグイ出すのでソイルまで簡単に到達しますよ。

      残してしまうとそこから崩れてカエルが穴を掘っちゃう場合もあります。

      1. しろ2018年5月30日 00:50

        早速のご返答ありがとうございます。改めて参考にさせていただきます。

        (管理者による復元)

        1. 犬水ジュン2018年5月30日 00:50

          どういたしまして( ˘ω˘  )成功することをお祈りしています。

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