エキゾテラ「モンスーンソロ」実使用レビュー!超簡単ミスティング!

GEXから発売されてる「モンスーンソロ」のレビューです。
実際にパルダリウム(ヤドクガエル飼育)で使用してるので使い勝手を紹介したいと思います。
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製品の概要
「モンスーンソロ」はGEXより発売されているテラリウム・パルダリウム用ミスティングシステム。
ミスティングシステムは簡単に言うと自動で細かい水粒が噴射されるという便利な器具で、湿度を保ったり、植物などへ水やりを自動でやってくれます。
本格的なミスティングシステムと比べるとランクが落ちる製品だと思いますが、安い上に最初からノズル・タイマー・水タンクなどミスティングに必要なパーツが全部入っており、安価かつこれだけでミスティングシステムができるのが特徴の製品でしょう。
開封・内容物
開封するとこんな感じで「本体」「電源コード」「チューブとノズルとキスゴム」「取説」「予備部品(袋に入ってるの)」と非常にシンプル。


もう見た目通りの組み立てであっという間にセットが完成します。
付属のチューブを確認してみたんですが、どうやら水草水槽の二酸化炭素添加装置に使われる耐圧チューブと全く同じっぽいです。


本体自体もとてもシンプル。
裏面には電源コード差込口しか無いですし、本体の前面には各種操作スイッチがついているくらいでもう見た目通りかな~と。
上部にはフタ付きの給水口とチューブ差し込み穴があります。
加えて給水口周りくぼんでいるので、フタあけて適当な場所に水落とせば給水できるように工夫されています。
本体下は給水タンクになっており、片手でパカッとあけれるような作り。
(カチッとならないタイプ)
簡単にあけれるのでタンクを蛇口に持っていくのもラクラク仕様になっています。
水を吸入する部分にはエアーストーンが付いていますが、これは異物を吸わないためのフィルターです。
噴射ノズルについて
噴射ノズルは2箇所回転するようになっており、割とどこにも噴射口が向けれます。


チューブと接続する部分も回転するので、この部分はかなり融通が効いててとても良い感じです!!
AC電源プラグは大きい
ただちょっと気を付けたいのがAC電源のプラグ部分。
デカい上にプラグの上部分も結構幅をとってしまい、一般的な横並びのコンセントだと端に接続しても隣のコンセント穴が使えなくなります・・・。
この部分はちょっと注意ですね・・・!!
(延長コード使ったり、多めにコンセント数用意しておく必要アリ)
セットの様子
本体がとてもシンプルなのでセット自体も取説読まなくてもそのまま出来るレベルの簡単さです。
グラステラリウムにセットする場合
グラステラリウムは後部にチューブ穴があるので、そこにチューブ入れてキスゴムで固定するだけです。
(もう一個固定用の吸盤ついてますのでお好みで)
あとはフタをしてチューブ用フタをスライドすればOK。
パルダリウム用ケージにセットする場合
ヤドクガエルで使われるようなパルダリウム用ケージにセットする場合、ケージ上部に空いてるミスティングノズル穴から通せばOKです。


ただパルダリウム用ケージはいわゆる本格的ミスティングシステム用の口径になっており、ちょっとチューブとの隙間があいてしまいます。
ここからコバエとかが逃げそうな感じですが、ティッシュとか輪ゴムとかまいて詰めとけば解決できるので、僕はそこまで気にしてません。

噴射ノズルがフレキシブルに回転できるので、ほぼ思った方向に噴射口を向けれます。ここはとても使い勝手が良いです。
固定用の吸盤は強くはないので、ちゃんと濡らして吸盤を吸い付かせましょう。
(吸盤を濡らせば吸い付き力がアップ!!)
ケージにセットした後はタンクに水をためてセットすればセット完了。もう取説いらないくらい簡単です。

ミスティング時間の設定・使い方
噴射に関する設定は本体前面部から設定します。
丸い灰色になっているのがボタンで、これをポチポチ押すことで設定します。簡単に図で説明するとこんな感じ↓
モード設定
まず上図の緑の枠、中央にある3つのボタン押すことでそれぞれ「常時ON」「電源OFF」「サイクルモード」を切り替えることができます。
- 常時ON:ずっと噴射する
- 電源OFF:動作停止
- サイクルモード:設定された噴射間隔・噴射時間でオート噴射
中央のボタンを押せば電源OFF、左のボタンを押せば常時ONとか、そんな感じの操作です。
常時ONモードは底床への水通しや、任意での噴射を行うことができますね。
サイクルモード時の噴射間隔・噴射時間設定
中央にある3つのボタンのうち右のボタンを押すことで、設定された噴射間隔・噴射時間でオート噴射を行う「サイクルモード」になります。
噴射間隔の設定
サイクルモード時は左端のcycleボタンを押すことにより、噴射間隔が切り替わっていきます。
ランプ横の文字は何時間ごとに噴射するかを決定するのかを表し、1,2,4,8,12,16,20,24時間ごとの噴射設定が可能です。
(Tの文字はテストモードで、1回噴射のみ作動)
例えば8時間ごとに噴射させたければ、8の文字が書かれているところに合わせます。
1回の噴射時間の設定
同じように右側のdurationボタンを押すと、1度に噴射し続ける時間を秒で指定します。
設定できるのは2,4,8,12,16,20,30,60,120秒から選択できます。
上の写真だと4秒間の噴射を行います。左の噴射間隔と合わせると、”1時間ごとに4秒の噴射を行う”という設定になってます。
(ここは直感的に操作できるかと!!)
設定一覧をまとめてみるとこんな感じ。
ボタンを押して設定を変えたタイミングからすぐ噴射が行われ、以後その設定の組み合わせで動作するようになります。
(変えた時点からスタート)
ちなみに私は「12時間ごとに30秒」という設定で使ってマス( ˘ω˘ )。
実際の使用感
噴射の様子
肝心の噴射の様子ですが、こんな感じ。

まぁ写真よりはまだ少し小さい水粒が広がっているんですが、主要な水噴射範囲は写真通りです。
モンスーンソロのミスティング!!
ぅーん、ミスティングじゃなくてただの散水機では?!?( ・᷄ὢ・᷅ )https://t.co/imIEghU7kF pic.twitter.com/Dq6rPbsg9f— 犬水ジュン (@junwtdg) August 3, 2020
ミスティングシステムということでちゃんとしたミストを期待していたんですが、正直ここは期待しすぎました。どちらかというと細かい自動散水機と呼んだ方が良いです。
30×30×45cmのケージで使い始めたのですが、全体に行き渡らせるのは無理でした。


ここはレイアウトによっても使い勝手は変わると思うんですけど、ひらけたレイアウトでもこんな感じ。(同じく30×30×45)


本格的ミスティングだと粒の小ささや噴射範囲の広さもそうなんですけど、強い噴射の勢いによりミストが回り込んで全体に水が行き渡らせやすいので、噴射範囲に関しては本格的ミスティングには大きく劣ると思います。
というかそもそもパッケージにどんな噴射か分かるような写真のってて、もうホントその範囲通りに出る感じです。

パルダリウム・テラリウムで使う分はちょっと「ぅーん」という感想ですね。
まぁパッケージにもカメレオンが写っている通り、カメレオンへの給水とか湿度維持には普通に使えるかと。
なんというかミスティングというよりかは自動散水機と割り切ってしまえば十分に使える製品なのかな?と感じます。

貯水タンクの容量・減りについて
設定にもよりますが「12時間で30秒ごと運用」の場合だと、一週間でMAX付近から半分ぐらいまで減る感じですね。


タンク自体が片手で持てるくらい小さいんで、パコッと取り外して蛇口からバーッと水入れて補充できるので苦にはなってないです。
高頻度・長時間で噴射するならちょっと不安かな?とは思いますが、補充も簡単ですし私は気にならないレベルでした。
ミスティングの時間設定について
噴射の次に注意したいのが噴射時間の間隔。
僕は「12時間間隔の設定で、朝8時噴射・晩8時」にしてるんですが、これには理由があって4時間間隔とか8時間間隔にしちゃうと夜中でも噴射されちゃうんです。
一般的な植物への水やりなら夜の噴射は必要ありませんから、同じ間隔での噴射しかできないのは使い勝手が悪いかもしれません。
(カメレオンも寝てるときは流石に要らないでしょうし・・・・)
まぁ操作は簡単にできてるので仕方ないといえばそうなんですけど、少し留意しておきたいところだと思います。
ただ24時間タイマーと繋げることで、昼限定とかで噴射することができるようになるので必要に応じて併用をオススメ。

他、気づき
ノズルの固定方式なんですけど、吸盤方式はやっぱり頼りないです。

ガラス面をしっかり綺麗に(水アカとかもとって)して、濡らして付けないとどっかでポロッと落ちちゃいます。
というかしっかり付けたつもりでも気づいたら落ちてることもあるので、ぅーん、といった感じですね(´・ω・`)。
工夫して運用してるポイント
どちらかというと否定的な感想になりましたが、ウチのパルダリウムでは普通に使っています。
ただし単品運用ではなく、ちょいと器具を足すことによりグッと使えるレベルになるのでそのポイントをご紹介。
ノズルキットで全体的に噴射可能
単体では噴射範囲が狭くて左に向けると右が水やりできないということになりがちなんですが、噴射範囲は別売りのノズルキットにより大幅に改善します。
1つのノズルだけではどうしても局所的ですが、2つのノズルになることにより場所を分けて噴射できるためカバー範囲が大幅にアップするのです。
(説明書には合計ノズルが2つまでOKらしい)
僕のパルダリウムではこんな感じで噴射。


1つのノズルでは右に向けると左側があたらず、左に向けると今度は右側があたらずといった感じでしたが、ノズルキットを追加することで超改善。
1ノズルの噴射量は落ちてしまいますが、思ったよりも落ちず、2本で範囲を広げたことのほうがメリットが大きく中々使い勝手が良いです。
パルダリウム、テラリウムに使うなら拡張ノズルは必須ですね・・!!(=゚ω゚)https://t.co/imIEghU7kF pic.twitter.com/aVziPnWs68
— 犬水ジュン (@junwtdg) August 3, 2020
パルダリウム・テラリウムには必ず拡張ノズルキットを買っておくことをオススメします。
(というか無いと使えるレベルじゃないのでは?と思えるほど)
24時間タイマーとの併用
本体の噴射設定ですが、実はコンセント電源を切っても前の設定が保存されているようで、再度電源を入れたらその設定で最初の噴射が始まります。
例えば元が「サイクルモード2時間噴射」であったら、再度コンセントにさせば「サイクルモード2時間噴射として最初の噴霧を開始」します。
つまり24時間タイマーを利用し、朝10時~晩18時まで電源ONすれば、その時間のみ2時間噴射とかが可能になるんです。
これ最近気づいたのですが、24時間タイマーと繋げたほうが使い勝手が良いですね。
(パルダリウム・テラリウムだけでなく、カメレオンの給水もええ感じかなと)
総評
「会社があってどうやっても日中に水あげれない・・・」「霧吹きが手間だなぁ・・・」というのを解決してくれるのがミスティングシステム。
でも本格的なミスティングシステムを揃えようとすると専門ショップで色々聞かないと分からず、なかなか手が出しにくいものです。
そんなミスティングシステムを小規模ながらこれ1つで安価ながら作れるのはとても良い製品だと思いました。
正直ノズルから噴射されるミスト(?)としてはちょっと期待ハズレなところがありますがフルセットでこの値段ですし、1個のパルダリウムならノズルを足すことで十分水が行き渡っているのでとても満足。
キオビヤドクガエルのケージで乾燥モードから雨季モードにする際にこれ使い始めたんですが、オート噴射による雨量アップにより2日程で卵が取れてとても嬉しかったです・・・!!!

特にこんな方にはとても合うと思います。
- パルダリウムを1台持っていて、霧吹きを自動化したい
- カメレオンの水やりを自動化したい
パルダリウム1台に使用する場合はこのセットだけでは局所的な水やりしかできないので、もう1個拡張ノズルを買っておくと良いでしょう。
ついでに24時間タイマーも買っておくと日中限定の散水も可能に。
ノズルから出される水が思ったよりミストじゃなかったのですが(というかただの散水機)、カメレオンへの水やりならば全く問題なく使用できると思います。
「仕事があり日中に水与えれない・・・」という問題が解消です。
ただしパルダリウムケージを複数持ってる場合や将来的に複数台にするような方には、「Foresta」とかの本格的ミスティングシステムの方がオススメ。
こちらは複数台ミスティングできる程のパワーがあり、ミスティングもちゃんと霧状に出ますし、より設定がちゃんとできるタイマー付きで、値段もあと5000円ぐらい足せば買えるレベルなので候補に入れておいた方が良いかと。
(ただ貯水タンクは別途必要)
とはいえ「モンスーン ソロ」は値段が安く、ヤドク専門ショップに行かなくても通販などで手頃に入手でき、これだけで簡単スグにミスティングシステムを始められるのはとても良い製品。
霧吹きの手間が大幅に減るので、「合いそうだな~」と思ったら是非是非オススメの製品です!!
あとすでに本格ミスティングシステムを導入してる人にも、いつものミスティングケージ達から簡単に別ミスティングが出来るので中々良いですよ!
(ようするに簡単に1ケージだけ雨季モードとかできるのでオススメ!)
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コメント
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とても参考になるレビューでした!!
質問ですが、こう言うのってプラケースでもつけれますか💦
アマガエルの水をあげるのを自動化したく・・・
>>1 カエル大好き
電動ドリルやインパクトドライバーなどで穴をあけさえすれば付けれます~。
^ワ^