ベンチュリー式プロテインスキマーとは?構造と気になる効果について!

プロテインスキマーのタイプの1つであるベンチュリー式。

ベンチュリー式とはどのようなプロテインスキマーなのかを説明し、エアーリフト式と比べた場合のメリット・デメリットや外掛け式・サンプ設置タイプの代表的な商品も紹介していきます。

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ベンチュリー式プロテインスキマーとは!?

サンプに入れられたRLSSのプロテインスキマーベンチュリー式プロテインスキマーはポンプの力で水とエアーを絡ませ噴出するタイプのプロテインスキマーです。

エアーリフト式のプロテインスキマーではエアーポンプとウッドストーンにより泡を生成しますが、ベンチュリー式は強力なポンプで泡を生成するのがポイントです。

ベンチュリー式のプロテインスキマーはオーバフロー水槽のサンプに設置するタイプのものが大部分を占めていますが、外掛けで使えるようなタイプも販売されており小型水槽やサンプを持たない水槽でも設置することができます。

ベンチュリー式プロテインスキマーの構造図

ベンチュリー式は定番のプロテインスキマー

浄化能力はエアリフト式より遥かに高いです

水槽で使用されているプロテインスキマーは他にもエアーリフト式のものがありますが、海水魚の愛好家で定番なのは圧倒的にベンチュリー式です。

エアーリフト式は構造上簡素でベンチュリー式より安価なためビギナーに使われる場合がありますが、性能的にはかなり低くベンチュリー式を「10」とするとエアーリフト式は「1」にも満たないと言っても過言ではありません。

ショップで良く見かけるような綺麗な水槽はほぼベンチュリー式のプロテインスキマーを使用して運用されています。

エアーリフト式と比べたベンチュリー式のメリット

ベンチュリー式のほかにプロテインスキマーのタイプとしてはエアーリフト式が有名です。

エアーリフト式のプロテインスキマーと比べた場合のベンチュリー式プロテインスキマーのメリットを見ていきましょう。

スキミング能力、浄化能力が高い

RLSSのプロテインスキマーが生成する泡ベンチュリー式のプロテインスキマーはエアーリフト式のものと比べると非常に強力です。

エアーリフト式は小さな筒とエアーポンプによる微弱なエアーに対し、ベンチュリー式は大きな筒で強力なDCまたはACポンプにより強力なエアーレーションを行います。

大量の泡が生成されるためスペースが大きく作らており、大きさでみても性能差が伺えると思います。

そもそもエアーリフト式は省スペースでも設置でき、フィルターの補助をするようなコンセプトで設計されていますので、除去能力に主軸をおいたベンチュリー式ではコンセプトそのものが違うのです。

関連エアーリフト式プロテインスキマーがダメなワケ!性能・手入れなど!

メンテナンスが楽

マメスキナー3の本体部ベンチュリー式のプロテインスキマーのメンテナンスは基本的にダストカップに溜まった汚水の排出と、たまに本体の壁面に溜まった汚れを拭き取る程度です。

対してエアーリフト式のプロテインスキマーはダストカップに溜まった汚水の排出と、本体をまるごと水槽から取り出してウッドストーンを清掃ないし交換する必要があります。

さっと行えるベンチュリー式に対して、エアーリフト式は本体ごと取り出す必要があるためかなり面倒です。

エアーリフト式と比べたベンチュリー式のデメリット

強力なベンチュリー式のプロテインスキマーですがエアーフロー式と比べてデメリットもあります。

設置にスペースを占有する

ガラス水槽にセットされたプロテインスキマー外掛け式のプロテインスキマー

プロテインスキマーは強力なプロテインスキマーになるほど大きくなり設置にはスペースが必要です。

オーバフロー水槽の場合は問題とはなりませんが、外掛け式のプロテインスキマーは大きいので、壁と離して水槽を設置するなどの工夫が必要になることがあります。

逆に小さいとプロテインスキマーの能力が落ちてしまうため強力な浄化能力を盛っている分仕方ない部分ではあります。

こういう部分ではエアーフロー式プロテインスキマーだと水槽内に小さく設置できるため有利であるといえます。

マメスキナー3をホルダーにセットした写真エアーリフト式は省スペースで設置できる

音がうるさい

RLSS社プロテインスキマーの排出部分エアーリフト式のプロテインスキマーはウッドストーンにより泡を生成するため、音がほぼしません。

しかしながらベンチュリー式は強力なポンプで水と空気を絡ませて泡を生成しているためポンプの駆動音が発生します。

製品の構造や採用しているポンプにもよって様々なのですがうるさいもので「ゴーッ」と音がして寝室に置きにくいモデルのものもあります。

オーバフロー水槽の場合は扉を占めれるため気になりませんが、外掛け式の場合は省スペース化の代償に駆動音が大きいことがあり、水槽の置き場所には注意が必要かもしれません。

DCポンプ、ACポンプの違い

ベンチュリー式プロテインスキマーには使用されているポンプによってACポンプタイプとDCポンプタイプに区別されることがあります。

DCポンプタイプ

ベンチュリー式プロテインスキマーのエア流入部DCポンプタイプは直流駆動により強力なパワーを持っています。

同クラスのACポンプを比べると流量的には倍の差があります。
(「オルカ BR-02」で1136lph、「RLSS R-5i」で2500lph)

強力なポンプにより微細な泡を出力するためスキミング能力が高いメリットがあります。

またDCポンプタイプは音が静かなのが特徴で寝室に置いてもほぼ聞き取ることができないくらいです。

ACポンプタイプ

対してACポンプタイプは交流駆動するタイプのポンプで壊れにくく安定性があるポンプです。

最近ではACポンプのものが多く流通するようになってきました。

不良が少ないためビギナーに最初の一台としてオススメされることもあります。

50Hz/60Hzの違いがあるので購入の際は注意が必要です。

ベンチュリー式プロテインスキマーの製品

代表的なベンチュリー式プロテインスキマーの製品を2つほど紹介します。

RLSS プロテインスキマー

サンプに入れられたRLSSのプロテインスキマーサンプに設置するプロテインスキマーの代表としてRLSS社のプロテインスキマーを紹介します。

RLSSのプロテインスキマーはタツノオトシゴマークが目印の愛好家が多いプロテインスキマーです。

強力なDCポンプによる強力なスキミング能力を発揮し、多くの海水魚に対応できたり水換えをしないシステムに心強い味方となってくれます。

サンプに設置するタイプのプロテインスキマーになるため設置にはオーバーフロー水槽が必要で、ベンチュリー式プロテインスキマーは多くがサンプ設置タイプのものになります。

サンプに設置するタイプのスキマーといえば他にも「リーフオクトパス」のものや、ACポンプが特徴の「オルカ BR(バブルラッシュ)シリーズ」などのプロテインスキマーがあります。

価格

5万円~

カミハタ海道達磨

ガラス水槽にセットされたプロテインスキマー外掛け式のベンチュリー式プロテインスキマーとして最も定番なのが「カミハタの海道達磨」です。

ベンチュリー式プロテインスキマーの製品はサンプに設置するタイプものが一般的で、オーバーフロー水槽でないと設置ができません。

しかしながら海道達磨は外掛けユニットが付属しており、水槽のフチにひっかけて設置することが可能です。

サンプを持たない水槽にも設置することができる強力なプロテインスキマーで、価格も一般的なサンプ設置タイプのものと比べるととても安価のため人気の製品のひとつです。

また外掛けユニットを外してサンプに設置することもできるため、使い回しが効いて長く使えるのも嬉しいポイントです。

外掛けで使用できるプロテインスキマーは海道達磨以外にも「レッドシーのプリズムスキマー(Prizm Skimmer)」、「ゼンスイのQQ1」などの製品があります。

実売価格

2万円ほど

おわりに

ベンチュリー式プロテインスキマーについて箇条書きにまとめました。

  • ベンチュリー式は強力なポンプにより泡を生成するタイプのプロテインスキマーである
  • エアーリフト式と比べると遥かに高性能でメンテナンスがしやすい反面、設置がしづらく駆動音が気になってしまうことも
  • サンプに設置するものが一般的だが外掛け式タイプのもあり小型水槽にも設置が可能である

プロテインスキマーといったらベンチュリー式が定番です。

初期費用はどうしても高くなってしまいますが強力にゴミやフンを除去することで水を綺麗に保ちやすくなり、病気の数が減ったり魚の数を増やせるメリットがあります。

さらには水換えをしなくても良いシステムを目指すことも十分可能です。

ベンチュリー式のプロテインスキマーを導入して海水魚の飼育を充実させましょう!

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エアーリフト式プロテインスキマーがダメなワケ!性能・手入れなど!
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