金魚飼育におけるベアタンクって?メリットや注意点など!

金魚を「ベアタンク」なるもので飼育してる人は多くいます。

ベアタンクはどういうものか?ベアタンクのメリット、べアタンクで飼育する上での注意点などを解説していきます。

スポンサー

ベアタンクとは?

45cmキューブオーバーフロー水槽ベアタンクとは「bare bottom tank」を略したもので、本来底を覆うべきものがない水槽、つまり砂利を敷かない水槽のことを呼びます。

ベアタンクというと特殊なもののように思えますが、知らずにベアタンク状態の人もいるほど非常に身近な水槽スタイルです。

ベアタンクのメリット

砂利を掃除している様子こういう手間が無くなる

砂利をしかないので底のゴミが分かりやすく、ゴミ取りなどの管理がしやすいのがベアタンクのメリットです。

砂利を敷くとゴミが落ちているか分かりにくく、また砂利掃除の手間も増えてしまいますからそれを嫌ってベアタンクを好む飼育者は多いですね。

また、何も入れないと金魚だけの水槽になりますから、金魚をハッキリ目立たせることができ、それはそれで鑑賞性のある水槽になります。

デメリット

斜め正面から見た水泡眼一見良いことづくめのベアタンクですが、水が汚れやすくなるという欠点があります

というのも砂利には水を綺麗にする濾過バクテリアが多く定着しており、砂利を取り除いてしまうとこの水を綺麗にしてくれるバクテリアたちも無くなってしまいます。

特に小さなフィルターだと砂利による浄化作用の方が強く、管理がしやすいからといって安易に砂利を取り除くと水が汚れやすくなり、かえって金魚に悪い環境にしてしまうことも。

掃除はしやすくなるけど水は汚れやすくなるのがベアタンクだヨ!
ロボうぱ
ウパみ
えー?ゴミを残さず掃除できるから、逆に綺麗になると思うけど・・・

水を綺麗に保つ仕組みって?

金魚の水槽でいう水の汚れというのはゴミなど目に見えるものではなく、排泄物が時間経過で変化したアンモニア 」が汚れの本質になります。

アンモニアは金魚にとって非常に毒性が高く、「汚れ」というのは言い換えると「毒性」なのです。

この毒性の高いアンモニアを処理するのがフィルターや砂利に定着しているバクテリアたちで、かれらによってアンモニアは毒性の低いモノ(亜硝酸・硝酸塩)へと処理されます。

フンから硝酸塩までの図

フィルターというのはゴミをスポンジ・ウールで絡め取るものと思いがちですが、実のところスポンジ・ウールに定着した濾過バクテリアの力で浄化を行っています。

濾過バクテリアはフィルター内のスポンジ・ウールに多く定着していますが、それは単に表面積が多いから多く付いているだけなので、砂利にもかなり多くのバクテリアが定着しています。

つまり砂利を取り除いてしまうということは、多くの濾過バクテリアも失ってしまい水を綺麗に保つ力が弱くなってしまうというワケなのです。

正直ゴミがいくら舞っていようが金魚にとって害はなく、あまり問題にはならないんダ!
ロボうぱ
ウパみ
でも、フンをすぐ取り除けば汚れないんじゃ??

フンをすぐ取り除いてもダメなワケ

金魚の長いフン魚の排泄というのはフンにとらわれがちですが、実のところ「尿」も多くしています。

流石に尿は見えないのでどうしようもなく、加えてフンよりも尿の方が毒性が強く、言い換えれば水を汚してしまうのは尿の方とも言えます。

そのためフンをすぐさま取り除いても、残念ながら水は汚れてしまうのです。

関連水槽の水を綺麗に保つ仕組み。アクアリウムの基本を学ぼう。

ベアタンクで飼育するポイント

上部式濾過装置

ベアタンクは管理がとてもしやすくなる反面、濾過バクテリアが減少してしまうという欠点を持っています。

そのため砂利以外でしっかり濾過バクテリアを用意する、つまり強力なフィルターを使うことがベアタンク維持のポイントになります。

ベアタンクには「上部式フィルター」や「外部式フィルター」などの強力なタイプ(濾過バクテリアが多くなるもの)が最も適したフィルターです。

逆に濾過能力が低い(濾過バクテリアが少ない)「投げ込み式フィルター(ぶくぶく)」や「外掛け式フィルター」は適しておらず、濾過不足に陥りやすいリスクがあります。

濾過不足になると水が濁りやすくなったり、病気になりやすくなっちゃうヨ!
ロボうぱ

関連最強の濾過装置!金魚における外部式フィルターのススメ!

水換え回数を増やす

水換えバケツとホース水が汚れやすくなるのは水換え回数を増やすことでもカバー可能です。

砂利の変わりに大きなフィルターを使うことが楽でオススメですが、水換え回数をより多くすればフィルターはそのままでもOKです。

ベアタンクの管理のしやすさが活かせるので思ったよりは手間にならないかもしれません。

ただ砂利を敷く場合と比べて濾過バクテリアが少ないのは変わりませんから、通常よりは金魚の数・大きさなどを抑えめにしたほうが良いですね。

ようするに通常の水槽よりかは余裕を持った設備・匹数・水換え回数であることがベアタンクで維持するコツ!
ロボうぱ

まとめ、個人的な所感

黒水泡眼ベアタンクは砂利を敷かない飼育方法であり、底に何もない分メンテナンスが非常にしやすくなります

ただし砂利による浄化作用が無くなるので、水は逆に汚れやすくなってしまうのがデメリット。

何も考えずにベアタンクにしてしまうと、かえって金魚に負担を与えてしまうことも多くあります。

個人的には小さな水槽だと砂利を敷く方がオススメ。
小さい水槽ならフィルターも濾過能力が低いものが大半なので、ベアタンクだと逆に管理が難しくなります。

大きな水槽だと掃除も大きな手間になるので、管理のしやすいベアタンクの方が都合が良かったりしますね。

砂利がない分、浄化能力は劣ってしまいますので外部式などの強力なフィルターを設置する、水換え回数を多くする、などをするのがベアタンクのポイントになります。

関連最強の濾過装置!金魚における外部式フィルターのススメ!
関連金魚の水を綺麗にするバクテリアって?その仕組みを解説!

スポンサーリンク

同じカテゴリーの記事

おすすめ広告

コメント

  • 投稿いただいたコメントは本サイト及び関連メディア等で編集されて掲載される場合があります。
  • コメントは承認制です。管理者により不掲載となる場合がございます。以上あらかじめご了承下さい・・・。

コメントが送信されましたら、ページ上部へ移動します。

主な書いてる人

犬水ジュン

犬水ジュン

自然派インドア。

いろんな生き物で培った実経験を元にアレコレ書いてます。

ネット上によくある「飼育素人のプロライターがネット上の情報を集めてそれっぽく書いた記事」ではなく、愛好家が経験を元にした記事がウリです。

ヨロシクネ!!