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ソイルを使った水槽立ち上げで注意するポイント!

水草水槽といえばソイル!

しかしソイルには立ち上げ時に注意しなければならないポイントがあり、対策しないと失敗して水槽が台無しになってしまいます。

そんなソイルの立ち上げについて、注意するポイントとその対処方法を解説してきます。

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立ち上げ始めの不安定

ソイルを掃除するミナミヌマエビソイルは砂利と違い、栄養を添加された底床材です。

使い始めはこの添加された栄養が染み出しやすく水槽を不安定にしてしまうことがあります。

この特性を理解した上で使用しないと魚がすぐに死んでしまったり、コケで大失敗してリセットを余儀なくされます

この点が初心者に難しいと言われている所以で、タイミングにあった適切なメンテナンスがソイルには必要なのです。

それでは解説していきます。

アンモニア(有機物)の染み出し

立ち上げ2日目のアンモニア濃度最もソイルの使用で気をつける必要があるのはアンモニアの染み出しです。

アンモニアは植物の栄養にはなりますが魚にとっては非常に毒

このアンモニアが使い始めに滲み出ることがあり、その期間は魚を飼うことができません。

アンモニアを処理するために

アンモニアを処理するのは生物濾過という濾過バクテリアの働きが必要です。

濾過バクテリアは自然と増えていきますが、水槽に十分な量増えるまでの間は待つ必要があります

濾過バクテリアが十分繁茂して初めて魚を魚を飼うことができる状態になるのです。

測定を行って問題が無いことを確認する

立ち上げ8日目のアンモニア濃度水槽に濾過バクテリアが繁茂したかは測定を行って確認します。

市販の測定キットを用いて「アンモニア」とそれらが変化した「亜硝酸」と「硝酸塩」の量をチェックします。

アンモニアは濾過バクテリアの働きにより「亜硝酸」へと変わり、さらに濾過バクテリアの働きで「硝酸塩」へと変化します。

フンから硝酸塩までの図

最後に行き着く硝酸塩は毒素がかなり低い物質ですが、亜硝酸もアンモニアの毒性まではいかないものの魚にとっては強い毒です。

つまりアンモニアと亜硝酸がなくなったかをテストして、バクテリアが繁茂したかを確認します。

落ち着くまでの期間

砂時計の画像濾過バクテリアが繁茂するようになればアンモニア・亜硝酸は減っていき最終的にほぼ検出されなくなり、魚が飼える状態であると分かります。

数日おきにアンモニアの測定を行い、アンモニアが検出されなくなったら亜硝酸をチェックしていきます

亜硝酸も検出されなくなったらバクテリアが十分繁茂したということになります。

アンモニアおよび亜硝酸が検出されなくなるまでに必要な日数は、およそ2週間~3週間ほどが目安です。
※ソイルによって差があります。

高濃度の亜硝酸を示す測定キット順次測定を行っていこう

最後に換水を行う

硝酸と魚のイメージ図硝酸塩も毒性がかなり低いとはいえ毒には違いません。

ソイルから吐き出された大量のアンモニアが全て硝酸塩に変化しているので、最後に換水を行って濃度を薄めておきます。
4/5換水して硝酸塩濃度を激減させます

この際必ずカルキ抜きを使って下さい。

カルキは消毒作用があり、せっかく増えた濾過バクテリアを台無しにしてしまうのです。

これでようやく魚が飼える状態になります。

使い始めは高頻度の換水を行う

ヤマトヌマエビが入っているのにコケが減らない水槽魚が飼える状態になったとはいえソイルからの栄養は染み出し続けています。

セット初期は水草の調子が本調子で無く、水草が栄養を使いきることができません。

余った栄養はコケの成長に使われるため非常にコケが生えやすい環境になってしまいます。

これを解決するために行うのが高頻度の水換えです。

※ただし魚主体で照明を鑑賞時以外使わない場合はこの限りではありません。

高頻度水換えの重要性

生い茂った水草と流木とオトシンネグロ

高頻度の水換えにより栄養レベルを適正に保つのはキレイな水草水槽を作る上で欠かせません。

コケと水草というのは相反する存在で、水草に勢いがあればコケはほぼ生えません。

ある種の領土争いをしており、逆に言えば一度勢いがついたコケを水草が盛り返すのは困難です。

セット初期に高栄養のまま放置していればコケが領土を広げるため、その後常にコケに悩ませ続けられるのです。

コケが多く繁茂してしまったらリセットしか無く、せっかく作ってきた水槽を台無しにしないためにも高頻度の水換えは非常に重要なのです。

必要な水換え頻度

カスタムソイルコケを抑えるために必要な水換え頻度というのはこれもまたソイルによって変わります。

最も栄養の多い栄養系ソイルの場合、セット初期は毎日の水換えが理想的とされています。

吸着ソイルの場合はここまでいかずとも一週間に2回の水換えは行ったほうが良いでしょう。

水換えを行えば行うほどコケの成長を抑えることができます。

いつまで高頻度の水換えを行えば良いか?

調子の悪いポゴステモン・ヘルフェリーこれもまた植えている水草および環境によります。
環境に馴染むのが早い水草、つまり成長が早い水草であればあるほど早めに水中の栄養を使い切るようになれます

逆に環境に馴染むのが遅い水草ほど長い期間やりすごすことが必要になります。

例えばロタラ系、パールグラス系、ハイグロフィア系などの成長の早い有茎草であれば1ヶ月ほど

ヘアーグラス系、ポゴステモン、グリーンロタラなど環境に馴染むまで時間がかかる水草は最低2ヶ月程度はかかります

水草の状態を見ながら換水頻度を調節していきましょう。

また、水換えには水道水に含まれるミネラルを水草に供給することができるので、栄養供給・成長促進という点でも有効です。

まとめ、個人的な所感

ソイルを敷いた60cm水槽ソイルの使い始めは過度な栄養やアンモニアが染み出すためそれに応じた適切な処置が必要です。

特にアンモニアがある場合は魚が飼育できる状態じゃないのでテストキットを使って問題が無いかをチェックするべきでしょう。
測定を行わない場合は十分に待つ必要があると言えます。(できれば1ヶ月ほど)

ただどれだけ栄養が染み出すかは商品によるところが多く、入れてからしばらくは注意が必要なものもあれば最初から安定しているのもあります。

特にADAのアマゾニアなどの栄養が多いほどその傾向が強くなりますね。
逆にNISSOのカスタムソイルなど吸着系ソイルは強力に吸着して全くアンモニアが出ないのもあります。

その点でも測定を行えばすぐに魚を入れれるかが分かるので、ソイルを使うなら測定キットは揃えておきたいアイテムです。

あとは水草の勢いが出るまでの間、高頻度の換水を行わないとコケまみれになってしまうリスクがある点も注意。

特に栄養豊富なソイルはこのリスクが高く、人によっては毎日換水する人もいます。

一度コケの勢いがついた水槽というのは復帰が困難なので、台無しにしてしまわないためにもしっかりと換水を行いましょう。

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