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サンゴに必要な栄養と添加剤の種類について。使い方と選び方

アキュリの微量元素添加剤エクストリームXタイプB

サンゴの添加剤としては様々なものがありますが、それぞれ使い方や作用が異なり、間違った添加を行うとコケが生えやすくなってしまったり硝酸塩が急上昇してサンゴをダメにしてしまいます。

そんなサンゴ用添加剤の種類、使い方について解説していきます。

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主要元素系

レッドシーの主要元素測定液主要元素はサンゴにとって基本となる栄養素であり、「カルシウム(Ca)」、「マグネシウム(Mg)」がそれにあたります。

カルシウムとマグネシウムはサンゴの骨格を作る上で必須の元素たちで、特にハードコーラルには重要な要素になります。

加えて水のアルカリ度である「アルカリ度(KH)」も加えて重要な数値。

アルカリ度は水のバランスを適正に保つ力の目安に使われ、アルカリ度が低いとカルシウム・マグネシウムも下がりやすく適正なレベルを安定維持することができません。

ある種の緩衝、バッファーのような働きがあり、まず水槽内で下がっていくのはアルカリ度です。

これら3つのパラメータ、カルシウム・マグネシウム・アルカリ度がサンゴ栄養の主要元素とされています。

サンゴに応じてレベル維持が必要

ツツハナガサミドリイシただ主要元素というのは水中に多く存在する元素であり、添加しなくても一定レベルは存在しますし無くなるということはほぼありません。

にもかかわらず添加剤が売られているのは、サンゴに合わせて適切な濃度というのが決まっており濃すぎても薄すぎてもダメなのです。

例えばレッドシーのリーフケアプログラムには以下のレベルを維持すべきとされています。

SPS フラグ→ KH:12dKH、Ca:465ppm、Mg:1390ppm

引用元:RedSeaのサイト「ファンデーションエレメンツ」より

これより薄いと成長が遅いまたは枯れてしまい、高濃度になるとコケに覆われやすくなったりサンゴを苦しめてしまうのです。

測定した上で使う必要がある

カルシウム濃度を測定している要素そのため主要元素の添加剤を使用する場合はカルシウム・マグネシウム・アルカリニティをそれぞれ測定した上で添加する必要があります。

例えばカルシウムの濃度を測定し、440ppmということが分かったら465ppmになるように添加を行います。

その他マグネシウム、アルカリニティについても同様です。

実際の製品

レッドシーのリーフファンデーションA(カルシウム)、リーフファンデーションB(アルカリニティ)、リーフファンデーションC(マグネシウム)やグローテックのコーラルA(マグネシウム)などが主要元素系になります。

それらを使って、水槽で減少した量のカルシウム・マグネシウム・アルカリニティをそれぞれ添加していきましょう。

全て入ったリーフファンデーションABC+という商品もありますが、1つの栄養レベルに合わせると他のレベルが合わないというデメリットがあります。

全体的に栄養レベルが低い場合には適した商品です。

微量元素系

アキュリの微量元素添加剤エクストリームXタイプBサンゴに必要な栄養素はカルシウムとマグネシウムだけではありません。

最も重要な栄養素であるカルシウム・マグネシウム以外に必要な栄養素全てを微量元素と呼んでいます。

沢山あるのですが、例えばヨウ素、ストロンチウム、マンガン、リチウム、鉄分、モリブデン、ボロン、チタン、クロム、マンガン、ニッケル、ホウ素などがあります。

主要元素は水中に多く溶けているため中々無くならないのですが、微量元素は少ししかなく枯渇しやすい側面を持っており、軽視することはできません。

主要元素だけを見ていたら特定の微量元素が無くなり、気づくと調子が悪くなってしまうサンゴもいます。
(トランペットコーラル、ハナガササンゴなど)

適正な濃度になるように添加する主要元素に比べて、微量元素は無くなる前に添加するイメージでしょうか。

主要元素系添加剤に含まれている場合も多い

リーフファンデーションABC主要元素系の添加剤には多少ながら微量元素が含まれている場合があります。

例えばリーフファンデーションAはカルシウム主体の添加剤ですが、ストロンチウムとバリウムを含んでいますし、グローテックのコーラルAにはマグネシウムの他にフッ素、クロム、マンガン、ニッケル、コバルトなどを含んでいます。

それらは同シリーズを全てセットで使うことにより、主要元素と微量元素全てカバーできるようにデザインされているのです。

そのため添加剤を各社同シリーズでまとめる場合は良いのですが、別会社の添加剤と合わせて使用する場合は栄養素が重複していないかどうかもチェックすると良いでしょう。

実際の製品

各種の微量元素を複合配合した商品としてグローテックのコーラルB、コーラルCや、アキュリのエクストリームXパートB、デルフィスのコンビネーション1などがあります。

そのほか単一のみの添加剤もあり、デルフィスのブレンドアイオダイン(ヨウ素)、オーガニックストロンチウム(ストロンチウム)などの商品も販売されています。

有機物系栄養剤(サンゴの餌)

レッドシーのリーフエナジーABそのほかの栄養素としてポリプから摂取させる栄養剤があり、どちらかというとサンゴの餌と言ったほうが良いかも知れません。

商品によって異なりますがアミノ酸やビタミン・ミネラル類が配合されており、ポリプを介してサンゴに栄養を供給します。

先述した主要元素や微量元素と比べると優先度は低いのですが、健康なサンゴに適切な投与を行えばポリプが大きくなったり増殖するスピードが上がるメリットがあります。

主要元素、微量元素が問題なくサンゴが元気な場合に使用すると良いでしょう。

使いすぎると硝酸塩が上がる

硝酸塩濃度測定キット有機物なのでサンゴが食べきれない分を添加してしまった場合、水を汚してしまい硝酸塩濃度をアップさせてしまいます。

硝酸塩を上げてしまうとサンゴにダイレクトにダメージを与えてしまうので、リスクが高い添加剤です。

そのため使用には硝酸塩濃度を測定し、過剰添加していないかをチェックしながら使うべきです。

まずは主要元素・微量元素が整った上で使う添加剤になります。

実際の製品

レッドシーのリーフエナジーや、H&Sのマリンデラックス、デルフィスのコンビネーションⅡが有機物系栄養剤にあたります。

栄養が高いものほど硝酸塩を上げてしまうリスクも高いので注意しましょう。

結局どれを使えば良いの?

2ヶ月後のウスコモンサンゴベストなのは主要元素を測定した上でリーフファンデーションABCのような添加剤セットを必要量添加し、環境にあった微量元素の配合添加剤を定期的に添加する。
その上で様子を見ながらリーフエナジーのような有機物系栄養剤を投与すると尚良し。

と言う感じです。

しかしながらハッキリ言ってかなり面倒ですので正直最初からここまではオススメしません。

定期的な水換えベース+微量元素の添加がオススメ

人工海水なので最初は主要元素系は無視して水換えしつつ微量元素の添加を行うのが手頃でリスクも低いのでオススメです。

人工海水にはサンゴに必要な栄養素が含まれているため、水換えすることによっても栄養を適切なレベルに保ち、補給することができます

主要元素は定期的な水換えを行うことで良い感じに維持されますが、微量元素は無くなるのが早いため次の水換えまでの合間に微量元素系の添加剤を使用すると良いでしょう。

調子が良いならマリンデラックスなどの有機物系栄養素も定期的に添加すると良いです。

また使用する人工海水もサンゴ育成用に栄養がたっぷり入ったものが良いでしょう。

カルシウムリアクターを使っている場合

カルシウムリアクターはカルシウム・マグネシウム・アルカリニティを適切に保つ器具なので、主要元素系の添加は不要になります。

そのため、微量元素の添加を中心に行うと良いでしょう。

ソフトコーラル中心の場合は気にせずOK

ヤナギカタトサカ多くのソフトコーラルは主要元素・微量元素などの栄養を気にせずとも育ちます。

ただ勿論栄養レベルが適切な場合の方が成長・増殖も早く、有機物系栄養素の吸収も良いので全く不要な訳ではありません。

ただサンゴ育成用の人工海水を使って、定期的な水換えを行っていればそれで十分だと思います。

添加を行う場合は微量元素系、その次に有機物系栄養剤の添加がオススメ。

有機物系は硝酸塩を上げてしまうリスクがあるため、使用には細心の注意が必要です。

まとめ、個人的な所感

アキュリの微量元素添加剤エクストリームXタイプBサンゴの栄養素は色々ありますが、性質を見極め適切に使うことが重要です。

特に有機物系の栄養素はサンゴが吸収できる分を超えて添加してしまうと硝酸塩になってしまうため特に注意が必要です。

どれをどのくらい使ったら良いのかはベテランでも手探りなところがあり、中々難しいところ。

とはいえ添加剤は適切に使えば水換え回数をかなり少なくすることや、成長スピードを早めることができるため、色々考えてみると良いでしょう。

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