KHとPHから求めるCO2添加量の目安と注意点

炭酸塩硬度(KH)とpHから求める二酸化炭素(CO2)濃度について。

KH/pHから求めるCO2濃度の計算式、相関表、KH/pHから求めるCO2濃度の落とし穴などを紹介。

目次




PHとKHから求めるCO2計算式

二酸化炭素濃度(CO2)は炭酸塩硬度(KH)とpH値に相関関係があり、KHとpHが分かっていればCO2量を推測することができます。

アクアリウムでは以下の式が有名で、よく使われています。

CO2=3×KH×10^(7-pH)

日本のアクアリウムでは以下式の方がインターネットでよく見かけますが、結果はおよそ似たような感じになります。

CO2 = KH×10^(-pH)×3.72×10^7日本ではこちらの方がメジャー。
有名な熱帯魚ショップであるアクアフォレストさんはこっちを使っていますね

例えば「pHが6.0でKHが2.0dKH」の場合だと「3×KH×10^(7-pH)」に値をあてはめ「3×2.0×10^(7-6.0)」より、CO2濃度が60mg/Lであることが計算できます。

【参考:各測定項目の測り方】
関連炭酸塩硬度(KH)の概要とその作用について

pH/KHからのCO2濃度相関表

計算するのは手間なので、pHとKHより一目で分かる相関表が以下。

一般的には30mg/Lぐらいが目標とされているため、30~2倍の60mg/Lのところを緑色で塗っています。

CO2 = 3×KH×10^(7-pH)

KHとpHから求めるCO2添加量

pH0.1刻み

クリックで拡大できます。

KHとpHから求めるCO2添加量(CO2=3×KH×10^(7-pH))

日本でよく使われている式の場合

上記式と結果は似たような感じになります。

KHとpHから求めるCO2添加量(日本方式)

ph:0.1刻み

クリックで拡大できます。

KHとpHから求めるCO2添加量(CO2 = KH×10^(-pH)×3.72×10^7)

pH/KHから求めるCO2の落とし穴

pHテスター

KH・pH・CO2の関係式は炭酸塩とCO2のみがpHに影響を与えるということが前提として必要です。

当然ながら水槽内では他にも「糞尿」・「枯れ葉」・「流木」などpHに影響を与えるのが沢山あるわけで、残念ながらアクリウムの水槽内では上記表は数値通りになりません

水道水のみであればまだ目安となるのですが、現実的にはあまり目安にはなりにくいでしょう。

なおKHとCO2以外のpH影響要素はpHを低下するものばかりなので、表を見る際はpHを高めに読むと(まだ)より正確になると思います。

しかし、KH・CO2以外でどれぐらいpHが下がっているかは個人の水槽環境で全然違いますし、測定する方法も無いのであくまで1つの参考止まりで鵜呑みにしてはいけません。
(あと温度によっても平衡定数が変わるハズですが、その点も式にはなく本当に1つの目安の式止まりです)

式自体も怪しかったりする

そもそもアクアリウムで出回っている「3×KH×10^(7-pH)」と「KH×10^(-pH)×3.72×10^7」2つの式については出典が不明で、信ぴょう性が疑わしいという話があります。

調べてみましたが出典は発見できず、式を再現しようとも試みましたが上記のような式は導けませんでした。
(パラメーターの不確定要素がいくつかある。上式はヘンリーの平衡定数を使う感じが見られるが気体と溶液が平衡関係にないので使えはない。など)

式自体はインターネットでよく出回っていますが、”誰が発表したものなのか”・”どうやって計算して持ってきた式なのか”は明らかではなく、再現もできないためそういう意味でも数値の正確性は低くなります。

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