ニジイロボウズハゼの特徴・飼育情報

ニジイロボウズハゼ
大きさ目安6cm
飼育難易度かんたん
適応水質○:弱酸性
◎:中性
◎:弱アルカリ性
性格少し注意
群れやすさ群れない。
遊泳石や流木などに乗り移る。
値段の目安1,000円
別名レインボーゴビー

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主な特徴

「ニジイロボウズハゼ」はドジョウのように細長い体が特徴のハゼの仲間。

オスとメスで見た目が大きく異なり、オスは茶色の体色に伸長する赤茶色の背びれが特徴的で、メスはクリーム色と黒からなるシマシマ模様で、オスメス共に異なる魅力を持つ魚です。

胸ビレ(お腹のヒレ)は流れの早い川の岩場でとどまるために吸盤状となっており、水槽内でも流木や石などに乗り移って佇む様子が観察され、とても可愛らしい行動が観察できます。

本種はコケも食べますが、茶ゴケなどの比較的柔らかいコケのみに限るためメインのコケ取りとしては力不足です。(オトシンクルス並み)

ニジイロボウズハゼ(黒背景)オス
ニジイロボウズハゼのメスメス
背びれも伸長しない。
ニジイロボウズハゼのペア
壁に張り付くニジイロボウズハゼ

混泳・性格

比較的温和で混泳には向いています。ただし成熟したオス同士は縄張り争いをする傾向があります。

他魚には比較的無関心であるため、様々な熱帯魚と混泳させることが可能です。

ただし大人のオス同士でややテリトリー争いする傾向があるためその点だけ注意します。

大きな水槽であれば大人のオス複数も可能ではありますが、基本的に複数匹入れる場合はオス1にメス複数を基本にするとベターです。

小さい内はオス同士でもあまり小競り合いをしないのですが、育ってくると小さなイザコザが発生するようになってしまいます。

ニジイロボウズハゼとコリドラス同種のオス以外の魚には基本的に無関心

砂利を掘る性質がある

ニジイロボウズハゼは岩場の下の砂利を掘って寝床を作る性質があるため、レイアウトによっては砂を掘り起こします

整えられた水草レイアウトに入れる場合はこの点を考慮しておきましょう。

エサ

エサは割りとなんでも食べます。

本来は石などの基質などに生える藻や付着する微生物などをメインに摂取する魚ではありますが、熱帯魚用に市販されているエサであれば割りと何でも食べる傾向があります。

例えば顆粒状の人工飼料、フレークタイプの人工飼料、冷凍赤虫などがエサに適します。

水槽内ではコケも食べますが、茶ゴケなどの比較的柔らかいコケのみに限られることは覚えておきましょう。

コケを食べるニジイロボウズハゼ水槽内でも流木や石の表面をなめてコケを食べる様子が観察できるが、食べるコケは限られる。

飼育ポイント・注意点

丈夫な熱帯魚であり、定期的な水換えを行っていれば割りとどのような環境でも飼育が可能です。ただし飛び出しには注意しましょう。

ニジイロボウズハゼのオス

水質の適応範囲も広く、タフな魚であるため魚を飼育できる最低限の環境さえ整っていれば飼育可能な魚です。

ただし川に生息する魚であるため定期的な水換えは怠らないようにしましょう。弱酸性やアルカリ性といった水質より定期的な水換えが飼育の肝です。

また水面から飛び出してしまうこともあるためフタはしっかりして、可能であれば隙間もふさいでおくのがベターです。

繁殖

飼育下での繁殖は困難です。

ニジイロボウズハゼはスティフォドン(Stiphodon)属に属しますが、そのスティフォドン属時点で飼育下での繁殖(育成)成功例が無く、稚魚の生態についてはほとんど分かっていません。

まず繁殖は淡水域である川で産卵し、孵化した稚魚は川を下り海域にて生育した後、生まれた川へと回帰する形態をとります。

この内、繁殖行動・産卵までは水槽で観察することができますが「生まれた稚魚は汽水→海水で育成する」、「生まれた稚魚は1mm程と非常に小さく、エサの用意が困難」であることから一般的なアマチュアレベルでは繁殖させることは不可能です。

しかしながらオスが行うメスへのアプローチ、岩場への卵の産み付けまでは飼育下でも観察できるので、平たい石などを置いて繁殖行動を観察してみるのも面白いでしょう。

以下はYOUTUBEで掲載された近縁種であるナンヨウボウズハゼの卵でありますが、ここまでは水槽下でも観察が可能です。

個人的な所感

ニジイロボウズハゼの顔

ニジイロボウズハゼはインドネシアから採集されてくる熱帯魚で、淡水でも飼育できるハゼとして最近よく見かけるようになりました。

淡水ハゼの仲間は気の荒いものが結構いて他魚のヒレをかじったりする子も少なくないんですが、ニジイロボウズハゼは非常に温厚で他魚にちょっかいを出すことは無いので安心です。

ピョコピョコと岩場を乗り移ったり、地面に座ったりする様はとても可愛くハゼ独特の可愛さがありますね。

岩場に張り付くにニジイロボウズハゼのメス仕草は見ていて飽きない

さてニジイロボウズハゼは別名レインボーゴビーとも言われますが、オスは発情するとガラッと色が変わります

体色は黒化し、特に顔に至っては青くギラギラ光り、一見別の魚にしか見えないほど

残念ながら私の飼育では発情するまでは至りませんでしたが、YOUTUBEに掲載されていた素晴らしい動画を見つけましたのでシェアしておきます。

いやーエグいですね!!

ニジイロボウズハゼが属するStiphodon(スティフォドン)属は他にも美しいハゼが多く知られており(例えばナンヨウボウズハゼとか)、それらも上記のようにオスの発情カラーがエグいのですが、値段がかなり高いのでハードルは高め。

その点何故かこのニジイロボウズハゼは1,000円ぐらいで手に入るので、スティフォドンおよびボウズハゼ入門としてもうってつけの魚なのです。^ワ^

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