水草のカット、トリミング方法。ボリュームを出すコツやハサミ等

水草が伸びて美観を損ねるようになったらトリミングと呼ばれる水草のカット、剪定作業を行います。
そんな水草のトリミングについて、ハサミなどの道具や方法、ボリュームを出すコツなどを解説します。
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使用する道具
トリミングに使用する道具は主にハサミとピンセットです。
あとはトレーもあれば作業がしやすくなります。
ハサミ
水草を切るためにハサミを使います。
画像はトリミング用のハサミですが、100均のハサミだろうが切れれば何でも良いです。
ただ長いトリミング用のものが使いこなせるようになると水中にあまり手を入れずにカットできるので便利になります。
ピンセット
カットした水草を再度植え直す時に使用します。
手でも良いのですが水草同士の隙間に差し込んだりするので、長いものが1本あれば便利ですね。
トレー
あとは作業用のトレーがあれば便利です。
切った水草をポイポイ入れたり、トレーの上で長さを揃えたりと作業が捗ります。
カット方法
基本はハサミで目的の長さに切っていくだけです。
切った後が茎だけにならないように注意して、葉が残るようにしてカットするのがポイント。
葉が生える節部分から新芽が伸びてくるので、節の少し上を切ると綺麗に仕上がります。
また伸びてくる分を考えて目的のラインよりやや短く切ると良いでしょう。


そのまま枯れてしまったり芽が出るまで時間がかかってしまう。
- 節部分を意識して葉を残すようにしてカットする
ボリュームを出すテクニック
切られた水草はカットした部分より一番近い節から脇芽を1本以上出していきます。
つまり下の部分から順に上へ切っていくことで、1本の根元から分岐を繰り返して何本も生えるようになりボリュームがアップします。
これを繰り返すことで葉も小さくなっていくので、水槽を大きく見せやすくなる効果もあります。

数ヶ月トリミングしてもあまり変わらない場合は環境を見直すべきだヨ!!

切った水草は植え直す
カットを行うと切った水草が余ります。
余った水草は再度長さを揃え、3~4本に束ねて再度ピンセットを使って植えます。
水草の密度が少ない部分に植えていき、カットと植え直しを行ってボリュームを出していきます。
狭い所に差し込んでいくので長いピンセットがあったほうが良いです。


古くなってきたら、差し戻し
何度もトリミングを行っていると葉が縮み過ぎてみすぼらしくなってしまいます。
また光が当たらない下の部分は茎だけになっている場合があり、見た目が悪くなります。
こうなったら根ごと引っこ抜いて、葉が生えていない部分をカットして植え替えます。
引っこ抜いて再度差すので、この作業を「差し戻し」と呼びます。
差し戻しを行うことで傷んだ水草や古くなってきたものをリセットすることができます。

逆にカットに強いパールグラスとかの水草はあまり差し戻しは必要ナシ!

トリミング後の作業
トリミングを終えるとちぎれた葉や茎が水面や水中に舞っていると思いますので、ネットなどを使って除去を行います。
残しておくと分解されて吸収していた栄養分が溶け出し、コケが生える要因になってしまうのでなるだけ撤去しましょう。
水換えでリフレッシュ
ネットによるゴミの除去が終わったら水換えを行います。
水換えは余分な栄養・汚れを吐き出すこともありますが、同時に水草へ栄養を補給することができます。
日本の水道水には各種ミネラル等がたっぷり含まれているので、成長を促進させることができます。
特に差し戻しを行った場合は汚れや栄養分を舞い上がらせてしまっているので必ず換水を行うようにしましょう。
しばらく水換え頻度を増やすと良し
トリミング後は水草の勢いが落ちているため、コケが生えやすい環境になっています。
トリミング後1~2週間(新芽の勢いが付き始めるまで)は水換え頻度を上げるとコケの抑止に効果的です。
まとめ、個人的な所感
トリミングを行えば行うほど密度が増えていくので、トリミング直後はスカスカかな?と思ってもしばらく経つとより一層こんもりになります。
何度もトリミングを行って密度を上げていくのが水草水槽です。


あとトリミングをサボり過ぎると下の方まで光がいかなくなり、葉が溶けてしまうので注意。
そうした場合差し戻しを行えば良いのですが、定期的にトリミングを行っていれば美観を維持しやすくなりますネ。
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