水辺を身近に

アマガエルの飼い方!飼育設備や餌、テラリウムについて!

日本でよく見られる緑色の小さなカエル、アマガエル。

アマガエルは日本にいるカエルの中で最も飼育しやすく、慣れやすいカエルです。

そんなアマガエルの飼育について解説していきます。

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飼育設備

葉の上にいるアマガエルアマガエルの飼育に特別なものはなく簡素なもので飼育用品が揃います。

飼育ケージ

クリアースライダークリアースライダー

フタ付きの小さなケースで飼育が可能です。

クリアスライダー

個人的にオススメなのが「クリアースライダー」というプラスチックできたケージです。

半密封できてカエルに適した高い湿度が保ちやすい特徴があります。

一般的な虫カゴでは通気性が高いので水ゴケや土を入れて湿度を保つ必要がありますが、クリアスライダーをケージに使うとキッチンペーパーを敷くだけで十分です。

逆に空気がこもりやすいので気温が高くなる場所は避けて下さい

クリアースライダーにかぎらず涼しい場所にケージを置くのは飼育のポイントです。

水場

小皿保湿と飲水のため水場を設置します。

大きなものは必要なく小さな灰皿やカップなどに水を入れたものを置けば大丈夫です。

置かなくても霧吹きをマメにすれば大丈夫ですが、トラブルなどで霧吹きができないこともあるので設置をオススメします。

保湿剤

湿らせた水苔湿らせた水苔

カエルには適度な湿度が必要になります。

そのため湿度を保つように湿らせた水苔ヤシガラチップ(ベラボン)パームマット熱帯魚用のウールマットなどを入れます。

木材系の床材を使う場合はアク抜きしているもの、不安であれば爬虫類用に売られているものを使用します。

先述したクリアースライダーなど保湿性の保ちやすいケージを使う場合は、底に湿らせたキッチンペーパーを少し厚め(ペラペラじゃない程度)に敷くだけで湿度を保てます。

アマガエルの飼育例飼育設備の例
こんな感じで飼育できます

壁に張り付くアマガエルカエルで一番飼育が難しいポイントは餌です。

捕まえてきたアマガエルは最初は生きた虫しか食べないのでこれを用意できるかで飼育ができるかどうかが決まります。

しかしアマガエルは慣らせば小さな粒餌も食べてくれるので、カエルの中では飼育が簡単と言えるでしょう。

生きた小虫

ピンヘッドのコオロギ捕まえたアマガエルは生きた虫しか食べませんので、まずこちらを与えます。

最も入手が簡単なのは小さなコオロギで、爬虫類の取扱があるペットショップやホームセンターで売られています

アマガエルの大きさに合わせてSS~Sサイズ程度のコオロギを食べてくれます。

もし人工餌に切り替えず長期的にコオロギを与える場合は、カルシウムパウダーをまぶして与えて下さい
※餌にカルシウムをまぶす作業をダスティングと呼びます

コオロギ単体だけでは栄養が不足するため骨疾患などの病気になるリスクが上がります。

その辺のムシでも可

また小さな虫は自然にいるものを捕まえたものでも構いません。

ハエトリグモイモムシ小さなハエなどが適しています。

アリはアゴが強くカエルに噛みついたり、内側から臓器を噛むこともありますので避けて下さい。

レプトミン

レプトミンアマガエルが食べる人工餌は色々ありますがテトラ社から発売されている亀の餌である「レプトミン」が小粒でよく食べてくれるのでオススメです。

レプトミンを与える際は水で湿らせて柔らかくしてから与えましょう。

捕まえたばかりのアマガエルは人工餌を食べませんので、餌付けする必要があります。

人口餌への餌付け方法

葉の上にいるアマガエル生きた餌は用意するのとストックするのが大変なので、レプトミンなどの人工餌に慣らして切り替えましょう。

まずピンセットに慣らす

アマガエルにピンセットでコオロギを与えている様子

人工餌への慣らし方ですが、まずピンセットに慣らす所から始めます。

ピンセットを使って生きた小虫をアマガエルの近くに持っていき与えます。

1週間~2週間ほど続けるとピンセットに慣れてきます。

ピンセットは害のないものと覚えさせましょう。
あわよくば餌を持ってくるものと覚えられれば数段飛ばしで人工餌を食べてくれます。

人工飼料をピンセットで動かす

ピンセットでレプトミンを動かしカエルの興味をひいている

次は実際に人工飼料(以後レプトミン)を使って餌付けを行います。

ピンセットを使ってレプトミンを取り出し、水につけて濡らしある程度柔らかくします。

カエルにとっては柔らかい方が良いですが、水につけすぎるとふやけてピンセットでつまめなくなるので調節します。

次にレプトミンをカエルの目の前においてピンセットでイモムシをイメージして動かし興味を誘います

餌になりきれれば、数十秒~1分ほど動かす程度で食べてくれます

食べない場合は日をおいてチャレンジしますが、それでも食べないようなら一旦諦めてコオロギを与えてあげて下さい。

そしてまた同様に人工餌の餌付けにチャレンジします。

ピンセットがコワイものだと思わせないこと

先が丸いピンセット

餌付けのポイントは長い目でみて根気よく行うことと、ピンセットが怖いものだと思わせないこと、この2つです。

くれぐれもピンセットを用いてレプトミンで鼻先をつついたりして驚かせないで下さい。

ピンセットに恐怖心があると餌を食べるどころじゃなくなるので人工餌への餌付けが困難になります。

長い目でみてゆっくり餌付けを行いましょう

完全に慣れるとピンセットだけでも食べてくれる

レプトミンを食べるアマガエル

餌付けが成功しても最初はレプトミンを虫のように動かさないと食べてくれませんが、餌付けを続けると段々慣れてくるのでピンセットで餌を目の前にかざしただけで食べてくれるようになります。

こうなれば餌やりはとても楽になります。

餌付けまでの期間

砂時計の画像早い子は1~2週間ほどで人工飼料を食べてくれます。

長いもので2ヶ月ぐらいかかりますが、概ね1ヶ月ぐらいで餌付けを行うことができます。

アマガエルの性格にもよりますので、すぐ食べてくれる子もいれば中々慣れずレプトミンを食べてくれるまで時間がかかる子もいて個体差があります

餌やり、日頃の世話

木の上にいるアマガエルアマガエルの飼育で日頃行うお世話を説明します。

餌やり

アマガエルにピンセットでコオロギを与えている様子

アマガエルの餌は1~2日に1回を目安に与えます。

小さければ小さいほどこまめな給餌が必要で上陸したての1cmぐらいなら1日1回は必ず必要だと考えた方がうまくいきやすいです。
それぐらいのサイズであれば1日数回与えてやるのがむしろ良いでしょう。

大きくなると代謝が落ちるのと絶食に強くなるので、大きく成熟した個体は2~3日に1回でもOK。

1回に与える量はアマガエルの頭の大きさ程度が目安です。

与え過ぎは「脱腸」という腸が飛び出す恐ろしい病気になってしまうので、満腹より控えめに与えることが健康のポイントです。

ただし与えなさすぎても餓死してしまうのが難しいところ。
特にカエルは太った痩せたの判断が見慣れないと難しく、最初は気づかぬうちに餓死させてしまうこともあります。

一度に沢山与えないこと、こまめに少量を念頭に心がけるのがベターかなと感じます。管理は面倒ですが(¬з¬)

生きた虫を与える場合はケージに入れていつでも食べれるようにしても良いでしょう。
適度に様子をみて虫を補充します。

霧吹き

保湿剤が乾いてきたら霧吹きで水を補充します。

水場の取り換えとフンの掃除

汚れてきたアマガエルの飼育ケージ

水場は数日置きに取り替えましょう

水場はカエルにとって水飲み場でもありますが同時にトイレにもなりますので、定期的に変えないと中毒になります。

あとはフンで容器が汚れて美観が気になれば掃除すると良いです。

ただメンテナンス時に飼育ケージから尿臭のような臭いが出る場合は要注意

カエルの排泄物が気化して有毒なアンモニアが充満している証拠であり、そのままではカエルが中毒死してしまいます。

臭いが出る前に定期的にケージの掃除を行うか、水苔やソイルを敷いて糞尿が気化しないように工夫が必要です。

越冬について

冬の上高地の透き通った空気の先にある穂高連峰秋から冬になると段々動かなくなり、食欲が落ちてきたら冬眠のサインです。

湿らせた水苔を多く入れた小さな越冬用ケースを用意して、そちらに移します。

お世話は日頃通り行い、潜って出てこなくなれば冬眠開始です。

越冬用のケースは暖房が入らない箇所に置かないと、勘違いして出てくることがあります。

時々湿らせた水苔が乾いていないかをチェックして乾いていれば適度に霧吹きを行います。

あとは春先まで冬眠です。

冬眠させない方法もある

湿らせた水苔とはいえ越冬させたらケージが寂しくなりますし、冬眠には間違って出てきた場合に餓死してしまう、霧吹きを忘れてて干からびてしまうリスクがあります。

常に暖房、または昆虫・爬虫類用のパネルヒーターを入れて暖かくすると冬眠しませんので、越冬させないのも手です。

テラリウムによる飼育

アマガエルのいるビバリウムアマガエルは水槽に自然を再現したテラリウムでの飼育でより一層楽しめます

テラリウムは部屋のインテリアにもなり、小さな自然を切り取った様子が部屋の中で楽しむことができます。

カエルにとっても良環境

ドラセナ・コンパクタの上にいるアマガエルテラリウムは保水性が高く、隠れられる場所、植物、岩場の存在などでカエルにも適した環境です。

更にアマガエルが排泄したウンチも植物や苔の養分となり、掃除する必要がなく臭いも全くありません。

簡素なプラケースで飼育した場合と比べて、テラリウムの方がカエルが生き生きしています。

土を持ったり植物を植えたり苔を敷き詰めたりと作るのは大変ですが、作ってしまえば管理がとても楽です。
作り方も言ってしまえば土もって植物や岩場を設置しただけで簡単ですよ。

テラリウムの作り方は以下の記事で紹介していますので、興味がありましたら是非お読み下さい。

関連樹上性カエルのためのテラリウム制作ノート【シュレーゲルアオガエル】

完成したテラリウムをライトアップしたもの

逃がす場合は元の場所へ

笑顔で職質してくる男性警察官

最後にお約束ですが、飼っているアマガエルを飼いきれなくなった場合は元々住んでいた所と違う場所へは逃さないで下さい

本来そこにいないイキモノを逃がしてしまうことは「外来生物」にあたり悪質な行為です。

たとえ同じ日本中にすむアマガエルも例外ではありません

アマガエルは日本中に生息していますが、群馬で捕まえたアマガエルを東京で逃がすことは外来生物を放出する行為に他なりません。
(別の地域に住むアマガエルは遺伝子レベルで分化が進んでいたり、病気への耐性が異なっていたりして環境汚染・固有遺伝子汚染の恐れがあります)

もしどうしても飼いきれなくなった場合は捕まえた場所に行って逃がすか、さもなくば殺処分が求められます

捕まえた場所以外には逃さない」。

これは愛情を持つよりも大事な飼育する上での最低限のルールです。

また捕まえたアマガエル以外に外国のカエル・イキモノを飼っている場合、逃がすことでそれら由来の病気を外に放出するリスクもありますので一層注意が必要です。
(この場合は逃がすべきではない)

まとめ、所感

2匹のアマガエルアマガエルの飼育に関して、長くなりましたので箇条書きでポイントをまとめます。

  • 飼育容器はクリアースライダーが保湿が保ちやすくオススメ
  • ケージには小さな灰皿などに水を入れたものを置き、水場を作る(数日に一度換える)
  • ケージには乾かないよう濡らしたキッチンペーパーや水苔を入れ、乾く前に霧吹きを
  • 餌はまず生きた虫しか食べないので、コオロギの小さいサイズなどを用意する
  • 慣らせば人工飼料も食べる
  • 餌は1~3日に1~2回、頭の大きさ程度の量を与える
  • 捕まえた場所以外には逃さない

アマガエルは日本にいるカエルの中で慣れやすく人工飼料に餌付きやすい特徴があるため、飼育が簡単なカエルになります。

飼育のポイントはなんと言ってもまずエサ(確保と適切な量・頻度)。
エサさえうまくやれば「意外とカエルって飼えるんだな(・∀・`)」と感じられることと思います。

簡素なプラケースでの飼育も簡単なんですが、飼育に慣れてきたらガラスケースでテラリウムを作って飼育するのがオススメです。

カエルもイキイキしやすいですし、なにより切り取った自然がそこにあるのでとても癒やされますよ!

次にオススメ!:樹上性カエルのためのテラリウム制作ノート【シュレーゲルアオガエル】

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