アンダーソンサラマンダーの特徴や価格について

アンダーソンサラマンダーはウーパールーパーに近いサンショウウオで、同じく変態しない特徴があるサンショウウオです。

そんなアンダーソンサラマンダーについて特徴や生息地、ウーパールーパーと異なるポイント、販売価格などを紹介していきます。

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アンダーソンサラマンダーとは!?

アンダーソンサラマンダーアンダーソンサラマンダーはウーパールーパーに近いサンショウウオの仲間で、同じく変態しないネオテニーの特徴を持っています

ウーパールーパーはトラフサンショウウオ(Ambystoma)と呼ばれるグループに属しており、「トラフサンショウウオのmexicanum」という正式名称を持っています。

対してアンダーソンサラマンダーは「トラフサンショウウオのandersoni」と言い、とても近い生き物なのです。

生息地も近くウーパールーパーがメキシコのソチミルコ湖に住んでいるのに対し、アンダーソンサラマンダーはメキシコのサカプ湖をベースに生息しています。
両者の距離は350kmほど離れており、日本で言うと東京と名古屋くらいの距離になります。

メキシコのサカプ湖は標高が2000mもあり、100mごとに0.6度下がるとすると12度も低いことになります。
そのためウーパールーパーと同じく高水温に弱い特徴があります。

ウーパールーパーとの違い

立ってポーズするアンダーソンサラマンダー

アンダーソンサラマンダーはウーパールーパーとよく似ていますが、明確に異なる点があります。

体色・模様

斜め後ろからみたアンダーソンサラマンダー

アンダーソンサラマンダーの一番の特徴はその模様です。

茶色に黒のブチ模様で、どこか虎やヒョウを連想させる体色をしています。

マーブルのウーパールーパーも茶色で黒のドット柄のタイプがありますが、アンダーソンは紋様が丸くて大きいので区別するのは容易です。※雑種には注意

顔つき、体つき

横から見たアンダーソンサラマンダー

ウーパールーパーと比べて頭が大きめです。
というか体と尾が小さいのかもしれません。

頭の比率が大きいので少しデフォルメッチックに見えんこともないですね。

顔つきもウーパールーパーと違う何かを感じ、何となくまぬーんとした顔になっています。

水かきと性格

泳ぐアンダーソンサラマンダー

アンダーソンサラマンダーは手足のユビの間にウーパールーパーより発達した「水かき」を持っています。

加えて手足を使って泳ぐ性質が強く、活発に動き回ります。

ウーパールーパーと比べて手足を使っての移動が多いため、それに応じて「発達した水かき」、「短いシッポ」という違いで表れていると思います。

変態しやすい

水面に向かうアンダーソンサラマンダー

ウーパールーパーはネオテニーを持つサンショウオですが、稀に変態を行って陸上生活をするものが出現します。

アンダーソンサラマンダーも同じくネオテニーなのですが、変態する可能性はウーパールーパーよりも高く変態成功率も高めです。

飼育について

基本的にはウーパールーパーと同じ飼育方法です。

ただし長らく実験動物・ペット用として増やされて日本の環境に慣れているウーパールーパーと比べて、融通が効きにくい部分がありますのでより一層飼育には気を付けた方が良いでしょう。

特に気をつけたいのが「水位」と「高水温」の2つ。

ウーパールーパーより変態しやすい性質があるため、ウーパールーパーだとほとんど問題ない水位でもあっさり変態してしまうことも。

水温についてもウーパールーパーよりヘバりやすく、27度以上で明確に食欲が落ちます。

ウーパールーパーからステップアップして飼育する場合は、「現状本当に正しく飼えてるか?」は見直したほうが良いでしょう。

関連ウーパールーパーの飼い方!必要な設備や餌など!

入手性・価格について

万札4枚の画像

アンダーソンサラマンダーはほとんど流通していないため、通常のペットショップや熱帯魚店に入荷することはまずありません。

アンダーソンサラマンダーは両生類・爬虫類を専門的に取り扱うショップを当たる必要があります。
また専門ショップでも常時置いてる生体ではないため運も必要です。

値段については数万円ほどと高価です。

パチモンに注意

残念なことにアンダーソンサラマンダーの名前で売られているのに「ウーパールーパー」との雑種個体が販売されていることがあります。

2021年頃にウーパールーパーとのハイブリット(雑種)個体が多く販売され、それが1万円未満と安く流通しました。

その時はウーパールーパーとの雑種であることが明記されていましたが、それ以降アンダーソンサラマンダーの名前で色彩などに違和感がある個体が売られていたり、購入したアンダーソンサラマンダー同士を繁殖させたところウーパールーパーのアルビノやゴールデンが出てきたという声を聞くようになってしまいました。

個体の可愛さで選ぶなら雑種でも良いのですが、アンダーソンサラマンダーが欲しい場合は雑種には注意したいところです。

違和感を感じるものや異様に安いものは手を出さないことや、信頼できるショップで購入するのが望ましいでしょう。
本来アンダーソンサラマンダーは1匹数万円程度します。ウーパールーパーとの雑種は5,000円ほどです。1つの目安までに)

まとめ、個人的な所感

上に泳ぐアンダーソンサラマンダーアンダーソンサラマンダーはウーパールーパーに近いレアな変種として認識され始めてきたサンショウウオです。

ドイツのブリーダーが増やしたものが日本にやってくるようで、その個体を元に増やした個体も流通するようになってきました。

飼育した感想としてはウーパールーパーと比べて比較的活発で良く泳ぎ回る子だと思います。
エサにも敏感で手足をジタバタさせてやってくるので可愛いです。

見た目的には頭を始め胴体の前方部分が大きく寸動な印象ですが、ボリュームがあるのでオオサンショウウオに似た迫力があります。
長さ的にはウーパールーパーよりやや短く感じていますが、太いのでこちらの方が大きくも感じています。

もちろん体色もウーパールーパーには無いカラーなのでその点も違った魅力があるサラマンダーだと感じます。

もし気になっているのであれば専門店をあたってみると良いでしょう。

関連ウーパールーパーの種類一覧ページ

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