ポリプテルス、底面・砂利による色揚げ方法

ポリプテルスの色揚げで最も有効な砂利・底面床による色揚げ方法を解説。色揚がりするまでの期間や、実際の実験例、具体的な砂利製品などを紹介。

目次

ポリプテルスは床色が体色に影響する

色飛びしたポリプテルス・エンドリケリー

ポリプテルスは床の色が体色に影響を受けやすい魚です。

これは保護色によるものだと考えられますが、白っぽい床や底面に何も敷いていないと模様が薄くなり、いわゆる「色飛び」「白飛び」「柄薄れ」という状態になる傾向があります。

特に「アンソルギー」「ビキール・ラプラディ」「ビキール・ビキール」は顕著で、それらほどではありませんが「エンドリケリー」など他のポリプも床色により体色が変わります。

特に柄系のポリプを飼育しているのであれば、是非とも体色を引き出す底面および砂利を敷いて、観賞価値を高めたいところですね。

どのような色味・砂が良いか?

ガーネットサンドとポリプテルスsp.ナイジェリア

ポリプテルスの色揚げに最も良いとされるのは「赤茶色」「暗い赤色」「赤味のある茶色」など黒みが入った赤色・赤味のある茶色です。

これらの色は柄・バンドがしっかり出つつ体色の茶色・レンガ色も引き出せるため、メリハリのある柄となり最も美しくなります。

次点で良いとされるのは黒色とされますが、先述した赤黒色と比べるとメリハリが控えめでボヤけた感じになる傾向がありますね。

具体的な製品

特にポリプテルス愛好家の間で、定番の製品が「ガーネット系の砂利」です。

鉱石であるガーネットを主原料にした砂は、色揚げに適した暗めの赤色であり、比重が重たいので掃除の際ホースに(他の砂よりかは)吸われにくい点から人気があります。

またただの茶色ではポリプテルスが底砂と同化してしまい鑑賞しにくくなりますが、ガーネットはポリプテルスも目立つ色なので鑑賞にも適しています。

特に理由がなければ「ガーネットサンド」などのガーネット系の砂を使うのが良いでしょう。(上記写真のものもガーネットサンドです)

色揚がりするまでの期間

底床を変えた場合、1週間から10日ぐらいで変化が出始め、2ヶ月ぐらいかけて色揚がりしていきます。

床を変更してもすぐには変化は出ませんので、ちょっと長い目で見る必要があります。

底床変更の実験例

実際に底床を変更してポリプテルスの色揚げを検証した様子を紹介します。

赤いシートの場合

ホムセンで安価に手に入る赤シート「アクリサンデー PPクラフトシート」の赤色を床に貼り、ポリプテルスの体色を検証しました。1ヶ月後の結果は以下の通り。

純赤色だと白飛びしてしまいました。

黒い砂利を加えるなら丁度良くなるかと思いますが、単なる赤色では不適切ですね。(なお床に茶苔が付いたら発色が良くなりました!)

赤色シートの上にいるポリプテルス・デルヘッジィ

なお上はアダルトのデルヘッジィですが、デルヘッジィは成熟すると白飛びする環境でも黒い模様はハッキリ出る傾向があります。(成長途中だと影響を受けやすい印象です)

赤いシート+横を黒で囲った場合

上記の赤色シートに加え、背面と横面を黒シートで囲って暗くしてみた実験結果です。1ヶ月後の結果は以下の通り。

多少は良くなるかと思いましたが、ほとんど変わりませんでした。

黒いシートの場合

上記の後、黒色のPPクラフトシートに変更してみました。変更2ヶ月後の写真がこちら。

だいぶ変わるかな?と思ったんですが、ラプラディ”コリバ”以外はほとんど差はありません

逆にラプラディ”コリバ”は水槽も体色も黒いのでちょっとボヤッとした印象を持ちます。以下は別個体のコリバですがベース体色と模様にメリハリが無いですね。

黒い床の環境下のポリプテルス・ビキール・ラプラディ”コリバ”(別個体)

このように底床が黒色だと個体によっては黒化するものの、黒化したとしてもぼやけた印象になります。

ガーネットサンドの場合

さて最後に本命ガーネットサンドです。2ヶ月以上経過した写真がこちら。

バッチリ色揚がりしてますね!

アンソルギー、ラプラディに関しては模様がクッキリ出るようになりましたし、どの個体も茶色や黄色などの色が引き出されています

体感としては10日ぐらいで「あれ?アンソルギー、模様濃くなってる!?」と感じて、その後は2ヶ月ぐらいが頂点かなぁという印象でした。

エンドリケリーなんかはそこまで変わってないように見えますが、茶色の色素が濃くなっていますし、特に頭部のエラ模様なんかがググッと出現するようになりました。他の個体についても頭部模様がギラギラなのでこれは流石ガーネットサンドと言ったところ。

補足、底面以外での色揚げポイント

底面による色揚げ方法および色飛び防止について解説しましたが、ポリプテルスは照明が明るいことでも色飛びするので明るすぎる照明は避けておいて下さい。

あとは個体によって色揚げ具合にはムラがあり、稀ですが良い底面色にしてもうんともすんとも変わらない個体もいますので、その辺も頭の片隅においておいた方が良いです。

恐らく保護色がどれだけ働く能力を持っているかにもよると考えられ、上記のデルヘッジィは10歳を超えてますので目があまり見えてなかったり保護色能力が衰えてる感じがしますね。

若い個体も先天的に保護色能力が弱かったり、目に疾患があると底面による色揚げは効きにくいと思われます。

水質も色揚げポイントがある

pH測定器による水草水槽のpH測定(マーフィードエコペーハーDUO)

またポリプテルスは水質は弱酸性(pH5.5~pH6.5)の方が発色が良くなるという色揚げポイントがあります。

ただし弱酸性飼育は管理がかなりシビアになるのでその点は非常に注意が必要です。

ポリプテルスは濾材に牡蠣殻やサンゴ砂を入れてpHが下がらないようにするのが定番ですが、これらを撤去すると大型魚の宿命「大量のウンチとシッコ」によりいっきにpHが下がることになります。

荒目のサンゴ砂
大型魚飼育者の必須級アイテム

個体サイズ・密度・エサ頻度にもよりますが2週間水換えしないだけでpH4.5以下になり、これはポリプにとって過酷な環境です。

更に水道水はpH8.0ぐらいなので、水換えするとpHの高低差でpHショックを起こし、場合によってはあっさり死にます。そのため弱酸性環境を維持する場合はしばらく数日おきのpH測定を必須として下さい。

濁りによる色揚げ

ワイルドものに関しては正直、入荷直後の色飛びが落ち着いた状態が一番綺麗です。

種類・個体にはもよりますがそもそも結構濁った川に棲んでいるためで、水槽内でもフィルターが止まって水が濁った状態が続ければ色揚がりします。(あと太陽光)

バンブー橋
イメージですが、現地ではこういう感じの水

さて水槽内でこれを実現すると非常に大変ですし鑑賞もできなくなるため、「濁り」による色揚げは一般的には行われていません。

ガラス水槽で飼育している限りポリプテルスの色揚げとしては、一番は「砂利」、もし可能であれば「弱酸性の水質」の2つになります。

以上参考になりましたら幸いです。

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