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エサによる熱帯魚の色揚げ方法、レッドファントムテトラによる実証

熱帯魚のエサによる体色の色揚げ方法について解説。色揚げに使用するエサや、色揚がりまでの期間、レッドファントムテトラによる色揚げ実証なども紹介します。

目次

エサによる色揚げって?

エサを食べるコンゴテトラ

熱帯魚の色揚げ方法は色々ありますが、最も代表的な色揚げ方法が「エサによる色揚げ」です。

色揚げ効果のあるエサには魚の体表やヒレに色素が蓄積する成分が配合されており、ダントツで定番なのは赤色の「アスタキサンチン」で、エサによっては黄色の「ルテイン」が配合されています。

これらのエサを継続的に与え続けると、色揚げ成分が体やヒレに蓄積して魚の赤色または黄色が濃くなる仕組みです。

例えば自然下でもサケは本来身が白いんですが、アスタキサンチンが多く含まれるエビを食べまくることで、身が赤くなっています。これを水槽内で実現するのがエサによる色揚げです。

色揚げにはどのエサを使えばいい?

キョーリンの色揚げ特化エサ「咲ひかり金魚 艶姿」

主に色揚げ効果があると表記されている熱帯魚フードを使えば色揚げ効果が得られます。

特に色揚げに特化したエサとしては「キョーリン 咲ひかり金魚 艶姿」が代表的です。

艶姿は4種類の色揚げ成分により、強力な色揚げ効果を短期間で実感できるフードで、色揚げを試したいユーザーにはオススメのエサです。

とはいえ定番のエサである「フレークフード」には、割とどの製品も色揚げ成分もしくはアスタキサンチンを多く含むエビが多く配合されています。

よってフレークフードを使用していれば意識せずとも強い色揚げ効果を得られています。
(テトラ社のテトラミン、キョーリンのネオプロス、GEXのワイルドフレークなど)

定番3種類のフレークフード

逆に薄茶色の顆粒状フード、例えばコトブキの「FLYMIX」、どじょう養殖研究所の「グロウ」などは色揚げ効果はほぼありません。

どの期間で色揚がりするのか?

エサや色揚げ成分にもよりますが目安としては、大体1~3ヶ月ぐらいで色揚げ状態がピーク付近になります。
(アスタキサンチンは遅効性だが蓄積量が多い、カンタキサンチンは効果が現れるのが早いが蓄積量が少ないなど成分によって差があります)

先ほど紹介した「咲ひかり金魚 艶姿」なら全く色揚げされていない状態だと、2週間~1ヶ月ぐらい与え続けていれば効果を実感できるはずです。

ただし店で既に色揚げ効果のエサを与えていたり、魚によっては色揚げの効果を受けにくいものもいますので、その点は留意しておいて下さい。

キフォティラピア・ギベローサのロカリティ「カパンパ」の幼魚
素の状態でかなり赤いネオンテトラやカージナルテトラなどは実感しにくいですし、そもそも赤くならない魚は色揚げ自体が出来ません。

レッドファントムの色揚げ実証

レッドファントムテトラの茶色のワイルドと、レッドファントムテトラのルブラ

茶色のレッドファントムテトラを色揚げした実証事例を紹介します。

レッドファントムテトラはお店・問屋の発注時点でどのタイプが来るか分からず、到着して赤が弱くて茶色っぽいタイプが来たら店としては「ぅーん・・・」というちょっと厄介な魚です。

しかし茶色いレッドファントムテトラでも色揚げを行うことでしっかり赤くなりますので、かなり色揚げしがいのある魚と言えるでしょう。

色揚げフードとしては先ほど紹介した「キョーリン 咲ひかり金魚 艶姿」を使用しました。

キョーリンの色揚げ特化エサ「咲ひかり金魚 艶姿」

色揚げ開始の状態

レッドファントムテトラ(コロンビア ワイルド)

ワイルドで入荷した茶色いレッドファントムテトラを色揚げします。

こちらは顆粒状の粒エサである「グロウ」を8ヶ月間与えていた飼育個体ですが、購入時の茶色のままです。

レッドファントムテトラの茶色のワイルドと、レッドファントムテトラのルブラ
左2匹が茶色いタイプで、それ以外はレッドファントムテトラ ルブラで売られていたもの

比較用に「レッドファントムテトラ “ルブラ”」で販売されていた赤いレッドファントムテトラも泳がせ、これと比較しつつ色揚げ状態を検証していきます。

2ヶ月後

色揚げされたレッドファントムテトラ

「咲ひかり金魚 艶姿」を2ヶ月間与え続けることにより、すっかり赤くなりました。

一緒に泳がせていたレッドファントムテトラ ルブラと正直違いが分からなくなったほどです。上の写真で2匹は茶色いレッドファントムテトラだったのですが、もうどれがどれだか分かりませんね。(模様でなんとかそれっぽいのが確認できるレベルです)

途中の感覚としては1ヶ月続けていれば茶色の個体が赤色に変化し、ルブラ並となるのは1~2ヶ月ぐらいの間かと思います。

このあと更に9ヶ月色揚げを続けましたが、2ヶ月ぐらいが実感できるピーク付近で以降は「もしかしたら赤が濃くなってるかもしれない・・・」という程度の結果になりました。

群泳するレッドファントムテトラたち
9ヶ月後の色揚げ結果
このうち2匹が茶色いレッドファントムテトラだったのですが、もう完全に赤いですね。

よくある質問

青色の色揚げエサはないのですか?

ありません。エサによる色揚げは基本的に赤色と黄色のみです。

カロテノイドの蓄積による色揚げは赤色と黄色のみであり、青色は存在しません。

よってエサによる青色の色揚げは行うことができません。

青色の色揚げをうたった製品も一部存在しますが、個人的にはその効果は疑問であります。栄養が高いことで少し色艶が良くなる程度か、飼育者のプラシボ効果(思い込み)によるものかと思います。

ザリガニの青の色揚げエサ

魚とは違いますが、ザリガニでは青色の色揚げエサが存在しており、赤色のザリガニがちゃんと青色になります。

これは逆にカロテノイドを排除したエサで、ザリガニが持つ赤・青の色素から赤を作れなくして青化させます。厳密には色揚げというよりかは栄養失調による青化です。

色揚げは健康に悪いのではないでしょうか?

いいえ。色揚げはむしろ健康的になります。

レッドロイヤルブルーディスカス、1年11ヶ月後

魚の色揚げは人工的で良くないと感じられますが、基本的には自然由来の「カロテノイド」が使われています。

そしてそのカロテノイドは抗酸化・抗炎症作用があり、我々人間においても目の病気や生活習慣病を予防するサプリメントが発売されているほどの健康的な栄養素です。

成分自体を過剰に与えるなどしない限りは、色揚げは魚の健康にも良いものになります。

魚の種類によっては非常に色揚げの効果が出ますので、機会があれば是非取り組んでみて下さい。

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