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海水魚の病気とその対策方法

ブラックオセラリスに追われてヒレがボロボロのデバスズメダイ

海水魚は淡水魚と比べ、とても病気になりやすい性質があります。

海水水槽における海水魚がかかりやすい病気とその治療方法、再発防止策を紹介していきます。

また病気に関する基本的な考え方も載せていますので最後までお読みいただければ幸いです。

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白点病

軽度の白点病のカクレクマノミ白点病は体に白い点々が現れる病気です。

白点病は寄生虫による病気で、白い点に見えるのは大きく育った寄生虫本体です。

弱っている海水魚にとりつかれやすく寄生されることにより体力低下が起こり、寄生する白点寄生虫の数が多くなれば衰弱死につながってしまいます。

海水魚が最もかかりやすい病気で、特にフグ・ハギ類がとりわけ発症しやすい病気です。

治療方法

グリーンFゴールド画像は淡水用。海水で使えるものを。

淡水浴または市販の熱帯魚用の治療薬を使っての治療、また食事療法も少し効果があります。

市販の熱帯魚用治療薬を使う場合は淡水用のものに注意して下さい。

淡水浴を行う

淡水浴は淡水に2分程度泳がせることにより寄生虫を剥がす治療法です。

淡水浴に使う淡水は予めカルキ抜きした後、容器にサンゴ砂と共に入れて1日経過した水を水温を同じにして使用します。
サンゴ砂を入れて1日放置する理由はpHをサンゴ砂により上昇させて、海水の高pHに近づけるためです。

こうすることで淡水浴をする際に水質が異なることで発生するショックを緩和でき、魚の負担を抑えることが出来ます。
できればpH調整剤と測定キットを使って合わせるのがベストです。

淡水浴が終わったら海水へ戻す際もショックを緩和するように徐々に海水を加えて10分程度時間をかけて慣らしながら戻していきます。

食事療法

スポイトから餌を食べる海水魚また軽度のものであれば冷凍ブラインシュリンプなどの高栄養の餌を与え、体力を向上させるだけで治ります

食事療法は正しい環境で飼っていて、新しい魚の導入やレイアウト変更時などで一時的に体調が変化した時に特に有効な治療法です。

普段あまり良くない環境で飼育されている場合はあまり効きません

再発防止のために

強い日差し殺菌灯を設置すれば白点病にかかる確立がかなり減ります。

白点病を引き起こす白点寄生虫は大きくなると海水魚の体から離れて卵を水中にバラまき、生まれた虫は魚にとりついて栄養を吸い取って大きくなります。

卵が孵化してからは1日ほどで大人になり、また卵をばらまくようになります。

つまり白点病に気づいた時は水中には白点寄生虫の卵や幼体が多く漂っていることになります。

殺菌灯を設置することで水中の卵と虫を滅殺することが可能です。

白点寄生虫の寿命は1日ほどなのである程度殺菌灯を回しておけば水中にいる白点寄生虫の数が大幅に減り、白点病にかかる可能性はかなり低くなります。

適切な水流を発生させる

ウェーブポンプまた淀みない水流、風通しの良い水流を発生させることもとても重要です。

淀んだ場所は現病菌の温床となってしまい水槽内の白点寄生虫の数を多くしてしまいます。

殺菌灯が無くとも正しい環境で飼育していれば白点病にかかりやすいハギ類ですら白点病にかかりません

ウェーブポンプを利用して淀みが無くなるようにしましょう。

トリコディナ

トリコディナは体表面がうっすら白い膜につつまれたり、ヒレの透明度が落ち白っぽくなる症状の病気です。

トリコディナは病気の進行が非常に早く放置すると数日足らずで死亡するため、発見した場合はすぐの治療が必要です。

トリコディナはカクレクマノミがかかりやすい病気です。

治療方法

水が入ったバケツ淡水浴で治療を行います。

カルキ抜きと水温を合わせた水道水に2分ほど泳がせ覆われた膜を剥がします
剥がれない場合は指でやさしく剥がしてやります。

できればpHも合わせておきたいのですがpH調整剤がない限りは淡水浴の開始を優先させたほうが良いです。
用意している間に死に近づいてしまいます。

膜が剥がれましたら10分程度時間をかけて徐々に海水を入れていき慣らながら海水に戻していきます。

再発防止のために

45cm水槽45cmほどの水槽であればかかりにくくなる

トリコディナは体力が落ちている個体に感染しやすいため、日頃から体力が落ちないような環境づくりが大切です。

小型水槽による水温の大変動硝酸塩濃度が高くなっている、など体力を奪う原因を解消していきます。
特に水温の変動は小型水槽にありがちなので注意が必要です。

同時に水流ポンプを設置して病原体の温床とならない風通しの良い環境にすることも重要であります。

マツカサ病

体がボロボロのロイヤルグラママツカサ病はウロコが逆立ったように見える症状の病気です。

ケンカや岩場との接触などにより体・鱗がキズつき、そこから病原菌に感染すると発症します。

治療方法

餌を食べに集まった海水魚魚用の治療薬を使って治療することができます。

余程酷くない場合は冷凍ブラインシュリンプを与えて免疫力をあげた状態を保つことにより、回復していきます。

先程の画像程度の症状であれば食事療法で十分治ります。

再発防止のために

威嚇するロイヤルグラマ海水魚は小競り合いなどでしょっちゅうケガをすることがありますので発症するタイミングは少なくありません。

普段からより良い環境(低硝酸塩、温度の一定化)で飼育しておき、もし発症しても高い体力で自然治癒させることが重要です。

加えてウェーブポンプにより淀みが無い水流を作ることにより病原菌の温床を無くし、細菌を少なくすることも重要です。

ハダムシの寄生

目が白化したキイロハギ海水魚の目が白く濁ったような症状になっている場合はハダムシの寄生が疑われます。

寄生されると免疫が低下し、目の白濁などの症状を引き起こします。
放置しておくと体力が奪われ続け衰弱死してしまうので治療を行いましょう。

寄生虫本体は透明であるため肉眼で確認することはできません。

治療方法

水が入ったバケツ淡水浴を2分程度行いハダムシを剥がします。

ハダムシは淡水浴を行うと白くなり肉眼で確認できるようになります。

同じく淡水浴に使用する水はサンゴ砂を入れて1日おいたものを水温を合わせて使用して下さい。
カルキ抜きをしただけの水では水質が大きく異なるので生体に負担がかかってしまいます。

軽度のものは食事療法で治療可能

そのほか軽度のものであれば冷凍ブラインシュリンプなど栄養価の高いものを与え続ければ、免疫が向上して自然治癒させることができます。

早期発見により餌だけで対応が可能なので普段の観察がとても重要です。

再発防止のために

スカンクシュリンプハダムシを食べる生体を水槽に入れて駆除してもらいます。

ハダムシを食べる生体はクリーナーフィッシュであるホンソメワケベラや、クリーナーシュリンプであるスカンクシュリンプなどがあります。

個人的にはエビの方が入れやすいと思いますが、大型魚を飼っているのであればホンソメワケベラの方が良いですね。

ケンカによるスレ、ヒレの損傷

ブラックオセラリスに追われてヒレがボロボロのデバスズメダイ海水魚同士の小競り合いやケンカなどでヒレがかじられてボロボロになったり、鱗が剥がれてしまったりすることがあります。

治療方法

冷凍ブラインシュリンプを飼育水で溶かした隔離して栄養の高い餌を与えて治癒させます。

ひどい場合は魚用の治療薬を用いますが、そこまで放置せずに隔離するべきです。

再発防止のために

デバスズメダイを追い回すブラックオセラリスデバスズメダイを追い回すクマノミ

気の強い魚を隔離すれば解決します。

またライブロックによりケンカが発生しないようなレイアウトを作った上で、隔離している魚を戻すのも良いでしょう。

小型水槽だと逃げ場が無く、またすぐに海水魚同士が接触するため混泳相性が必要に重要です。
相性をしっかり考えて水槽に入れる魚を選択しましょう。

いっそのこと大きい水槽を用意して、魚のテリトリーを考えてレイアウトを作り引っ越しさせるのが良いかもしれません。

病気治療の基本的な考え

カクレクマノミ最後に病気の治療について私個人の考えになりますが、病気の治療はあくまで応急処置的なもので健全な飼育環境で自然治癒させるのが一番良いと考えています。

治療したところで根本の原因を取り除かない限りは意味が全くありません。

例えば学校教室の冷房が効きすぎて凍えるほど寒く体調を崩してしまい病院で治療したとします。
再度学校に復帰して、教室が寒いままだとまた風邪になってしまいます。

根本である寒さ、水槽における飼育環境を直さない限りは意味が無く病気が再発してしまいます。

普段から適切な環境で飼育していると病気になることはほとんどなく、仮になったとしても冷凍餌を与え免疫力を上げるだけで自然治癒します。
※病気の進行が急激なトリコディナを除く

もし病気になった場合は飼育環境のどこかに問題があるということなので水槽環境の見直しが必要と言えます。

特に「小型水槽における水温の変動」、「水流が無いことによる病原菌の温床化」、「硝酸塩濃度が高い」これらの問題は初心者にありがちな問題点なので、該当していないかチェックしてみましょう。

初心者はまず水槽サイズを

45cm水槽45cmあれば飼育難易度はかなり落ちる

初心者、ビギナーはまず水槽サイズを見直してみましょう。

小型水槽だと水温の変動による体力低下がとても大きいため、まず手頃な設備で始めてみようと小型水槽でチャレンジした初心者が高確率で病気にさせてしまい、やっぱり海水魚は難しいと早とちりしてしまいがちです。

小型水槽と比べて45cm水槽などある程度大きな水槽であれば病気のかかりやすさはかなり減ります。

病気にかかりやすい海水魚の特性を考えると、初心者にこそある程度大きい水槽がオススメです。

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