綺麗な石組レイアウトを作るための6つのレイアウトテクニック

「石組レイアウト」は迫力あるレイアウトが簡単に作れますが、慣れていないとうまくいかないもの。

そこで、石組レイアウトを作る上で私が気にしている小技・テクニックを紹介。

「石を入れてみたけどイマイチ、パッとしない」そんな人向けです。

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複数の石を使う

水槽レイアウト用の石

石や流木などのレイアウト素材を使う場合、最初は気に入った1個のみを設置することが多いと思います。

しかし”風景を作る”と考えた場合、1個だけでは難しいところ。

複数の石を組み合わせることにより”風景”を作ることができます。

レイアウトを作る際、沢山の石を組み合わせながら「あーでもない、こーでもない」とするのがセオリー。

とはいえ最初から多く用意するのもあれですし、最低限メインとなる「親石」とそれより小さな「副石」の2つは用意した方が良いでしょう。
(親石と小石については後述)

石の種類は統一する

大きさが様々な溶岩石溶岩石なら溶岩石だけを使う

また用意する石はすべて素材を統一して下さい。

違う素材の石を使うと統一感がでなくなり、レイアウト感がなくなってしまいます。

木化石を使うなら木化石だけ、溶岩石を使うなら溶岩石だけ、と水槽レイアウトに使用する石は一種類だけに統一します。

親石と副石を置く

素材を用意できたらあとは並べながら「あーでもないこーでもない」とレイアウトしていきます。

まず作るレイアウトにもよりますが、普通はメインとなる石「親石」を置いてそれを彩るように石を配置しておくのがセオリー

45cm石組レイアウト製作中・・・

写真では左やや手前にメインとなる石を置いて、それを中心にして残りの石を配置していってます。

レイアウトテクニック、親石

親石だけではどうしても主張が強くなりますが、それに対応したやや小さめの石である「副石」を置くことで親石が目立ちすぎず、同時に統一感を出すことができます。

親石と副石最低限、親石に対して対となる副石を置く

用意できるなら「メインとなる大きな石」+「それより小さな石を小~大まで複数個」を買っておくのがオススメ

個数を多く準備出来ない場合は最低限メインとなる「親石」とサブの「副石」を買っておきましょう。
(もちろん石の種類は揃えます)

大きいくらいが丁度良いかも

親石はレイアウトのメインになりますが、親石が小さいとレイアウトに迫力が出ません

濁りが取れた新しい水槽

このレイアウトでは正直親石がかなり小さいため、結局親石を入れ替えましたがこんな感じに。

石組レイアウト水槽

やっぱり親石の大きさはレイアウトの迫力に直結するので、気持ち大きい石を選んだほうがうまくいくと思います。

またバランスが悪かったりうまく置けない場合は小さな石を組み合わせて、1つの石に見えるようにするのもテクニックですね。
(写真のレイアウトでも下に中くらいの石を敷いて底上げしてます)

流れを意識する

親石を設置したら残りの石を並べていくわけなんですが、この時流れを意識して置くのがポイントです。

流れにも色々あり、水の流れ、空気の通り道、山岳の流れ、などがありますがここは完全に感覚です。

濁りが取れた新しい水槽

例えばこのレイアウトだと左上奥から右下手前に向かっての流れ(石が生える流れ?)を意識しています。

レイアウトテクニック、流れ

他にも左右に山を作る場合は、中心は山道の流れを意識して手前から奥に登るように作って・・・と。

まず親石と副石を適当に置いてみて「あっこれ良いかも」と思ったら、出来ている流れに合わせて残りの石を設置するようにするのも良いですね。

石の割れ目を揃える

複数の石を並べる際は石の割れ目を揃えるようにすれば、より統一感がアップして綺麗なレイアウトにしやすいです。

石には必ず地層の目や割れ目があります。

それらの目がバラバラだと統一感が無くイマイチぱっとしませんが、揃えるようにすれば統一感が出てそれっぽくなります。

例えばこの場合

石組レイアウト

こんな感じで目を揃えています。(オレンジのライン)

レイアウトテクニック、石の割れ目

とはいえあまり忠実に石の目を揃えるとレイアウトが限られてしまうので、必ず揃えるものではなくできれば揃えておいた方が良い、という風に留めておきましょう。
(写真のグリーンのライン。ここは合いませんでした)

形を優先して石の目が合わないということは良くあります。

(プロだと全部合わせるんだろなぁ・・・)

斜面をオーバー気味にする

水草レイアウトの斜面

底床材は手前から奥にしたがって盛って遠近感を出すのは水草レイアウトでは定番の手法。

石と前景草(キューバパール、ヘアーグラスなど)だけの山岳レイアウト水槽では、特に重要になります。

というのも山岳レイアウトは砂利そのものが地形であり、地形から少し水草が生えるだけで水草を伸ばして調整することができないためです。
(前景草は上に伸びない)

間違いやすいのですが、思っている以上に盛ると考えて下さい。

綺麗な山岳レイアウトの写真を見れば、一番奥って水槽の半分~2/3ぐらい盛っているんですよね。

「これ盛り過ぎでは・・・?」と思うくらいでも実は足りないくらいなのです。

組み立て中の水草レイアウトこれは水草水槽であんまり盛ってないように思えるが、奥側のガラスを見ると1/3は埋まっていることが分かる

小石を挟んで斜面を維持する

とはいえ多く盛ろうとすると斜面が崩れてしまい、うまく盛れなかったりするもの。

急な斜面を維持するためには小石などを斜面に挟んで埋め込めば、障害物となって崩れにくくなります。

小石を埋めて斜面を維持しようとしている様子小石でせき止める
小石を埋めて斜面を維持しようとしている様子その2見えないように埋めてやる

小石だけじゃ水換え時に崩れたりしがちですが、水草がしっかり根を生やしてくれればガッチリホールドされるようになります。
(崩れるのを見越してオーバー気味というのもアリ)

手前を大きく、奥に小さい石を使う

濁りが取れた新しい水槽

また複数の石を並べる際、水槽手前は大きく奥にしたがって小さい石を使うように心がけると遠近感が出て迫力あるレイアウトになります。

人間の眼は近いモノほど大きく見えて遠いものほど小さく見えるので、それを取り入れればそれっぽくなります。

例えばこの水槽は左側から右奥にかけて、順に小さい石を使っていき遠近感を出しています。

レイアウトテクニック、遠近

ただこれも絶対ではなく手前に小さい石、奥に大きい石というのも普通にあります。

このレイアウトでも中心左に親石を置いていますがその手前に副石となる小振りな石を置いているので、あくまで頭におきつつ自分の作りたいレイアウトをするのが良いですね。

おわりに

親石と子石
石を並べるだけで「おっそれっぽい!」となるのが石組レイアウト。

水草中心だとどうしても水草が伸びてくるまではショボイ感じになりますが、石をメインにすれば水草が伸びなくてもある程度見栄えがするのも良いですよね。

熟練者ほどヒョイヒョイっと綺麗に石を並べますが、慣れてないとこれが難しいもの。

そんな時には紹介したレイアウトテクニックを参考にしてみて下さい。

  • 石は同じ種類のものを複数組み合わせて使う
  • メインとなる石とサブになる石を置く(親石と副石)
  • 流れを意識して石を配置する
  • 石の割れ目を揃えると統一感がアップ
  • 斜面をオーバー気味にする(山岳では水槽奥で高さの半分以上)
  • 手前を大きい石、奥に小さい石を使うことで遠近感アップ

またテクニックもそうですが、素材を多く用意して選べる選択肢を多くすることもポイントですね。

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