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ヤマトヌマエビの飼育情報。食べるコケや飼育のポイントとか

ヤマトヌマエビは金魚や熱帯魚水槽の掃除屋として定番のエビです。

様々なコケを食べるのでコケ取りとして大活躍。

そんなヤマトヌマエビについて、食べるコケの種類や混泳、飼育のポイントなどを解説していきます。

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大きさや性格などの基本情報

赤いヤマトヌマエビヤマトヌマエビは日本にも生息する最大体長6cmほどの小型エビです。

アクアリウムでは食べ残し、コケ、魚のフンを食べるため掃除屋として古くから親しまれています。

植物性が強い雑食性で魚のエサからフン、コケ、微生物などを常にツマんで生活しています。

攻撃用のハサミを持たず魚を攻撃することはありませんが、捕らえることのできる極小さな魚や死骸は食べます。

エサについて

ザリガニのエサ先述したとおり何でも食べるので、魚のエサやら金魚のエサやら食べることができます。

フンも食べるとはいえ魚が消化できなかった栄養を取り込んでいるだけなので、フンだけじゃ餓死してしまいます。

水草水槽ではコケや微生物が湧きやすいのでエサをやらない方が多いと思います。

コケも水草も少ない環境である場合はエサを与えてあげましょう。

与えるエサは必ずしもエビ用である必要はなく、沈下性のものであればOKです。
ザリガニのエサやコリドラスのエサでも構いません。

水温について

デジタル式水温計目安としては10度~27度が理想です。

寒冷地を除いて冬場は無加温でも飼育でき、氷が張らない程度なら大丈夫です。
(そもそも日本にも生息しているものがいますので・・)

ただし夏場は厳しい施設。

30度程度なら維持可能ですが、それを超えると湯でエビになってしまうことも。

寿命

ヤマトヌマエビは正しく飼えば10年近くは生きます。

中には10年を超えるのものいるようで、ペットショップで100円で買った生き物が10年生きるのは何か感慨深いですね。

食べるコケの種類

スプライトにつく糸状ゴケ(アオミドロ)アオミドロ

ヤマトヌマエビが食べる主なコケは「茶苔」、「モワッとしたコケ(アオミドロ)」です。

それらは水槽内で特に生えやすいコケたちで、ヤマトヌマエビを入れると効果があります。

ただし壁に生えたものは食べれませんので、それらはオトシンやイシマキガイに任せると良いでしょう。

食べないコケ

ヤマトヌマエビが入っているのにコケが減らない水槽コケが繁茂していても食べないコケならご覧の通り

逆に食べないのは「ベッタリとつく藍藻(シアノバクテリア)」、「黒髭状のコケ」、「緑の斑点状のコケ」、「フサフサした短いコケ」です。

黒髭状のコケとフサフサした短いコケに関しては、食べないこともないのですが他に食べるもの、エサや水草などがあればそちらを食べるので期待はできません。

飢えており、水草も無く石ばかりであった場合は食べ始めるでしょうが限定的です。

茶苔:◎ →MORE
アオミドロ:◎ →MORE
フサフサした短いコケ:△ →MORE
藍藻:× →MORE
黒髭:△ →MORE
緑斑点状ゴケ:× →MORE

食害に注意

エビに食われたグリーンロタラミナミヌマエビより強力にコケを食べますがその分、柔らかい水草も食べてしまうことがあります。

例えばロタラやブリクサなどは食害に遭いやすい水草で、アオミドロなどのコケが無くなった場合はそれらを食べてしまいがち。

投入数には注意が必要で、場合によっては隔離してしまうのも手です。

あまりに食害が気になるようならミナミヌマエビの方が向いているでしょう。

流木の付いた白モヤも食べる

流木に生えた白いモヤモヤコケのほか流木に生える白いモヤモヤである水カビも食べてくれます

特に細い枝タイプや明るい色の流木は水カビが出やすいのでヤマトヌマエビを入れると良いでしょう。

関連流木から出る白いもやもやした綿のようなものの除去、対策方法

金魚や熱帯魚との相性、混泳について

浜錦ヤマトヌマエビは先述した通り、魚を襲うことはありません。

混泳の際に注意したいのは水槽の魚が食べるかどうかです。

基本的に魚は口に入るものなら何でも食べるので、口の大きさを見て判断すると良いでしょう。

金魚

屋台の金魚すくい小さな金魚であればヤマトヌマエビと一緒にしても大丈夫です。

購入の際はできるだけ大きいヤマトヌマエビを選びましょう。

金魚は口が大きいので、小さいヤマトヌマエビだと食べられてしまうためです。

10センチぐらいを超えてきたものは軽々とエビを食べてしまうので混泳には適していません。

相性の悪い熱帯魚

ブルーエンゼル口に入らない場合でも肉食魚や中型のシクリッド、フグなど肉食性が強いものはエビを襲って食べてしまいます

彼らはエビが大好物なので混泳には適していません。

エンゼルフィッシュが水草水槽に向いていないと言われるのもエビを食べてしまうからです。

飼育のポイント

流木にいるヤマトヌマエビヤマトヌマエビは魚と比べて繊細な部分があり、しっかりポイントを抑える必要があります。

とはいえ10年近く飼育している飼育者もいるので、ポイントを抑えさえすれば飼育自体は簡単です。

生物濾過が十分効いていること

バクテリアが十分繁茂し、生物濾過が効いている水槽でないとエビは飼育できません。

エビは有害物質に弱く、フンから出た有害物質を処理するバクテリアが繁茂していることは必須条件

そもそもバクテリアが効いてない環境というのは魚にも深刻なダメージを与えています。
エビが明確に分かりやすいだけです。

関連水槽・フィルターにおける生物濾過とは?仕組みと作用を解説!

導入時は慎重に

袋のまま水槽に浮かんでいる様子エビ類は魚と比べて体力がないので、導入時に体力を消耗して死んでしまうことがあります。

購入したら一目散に帰宅しましょう。
揺らしたりするとダメージを与えてしまうので優しく取り扱うのもポイントです。

水槽へ入れる際も必ず水合わせ と呼ばれる作業を行って、水質変化によるショックを緩和することが必要です。

水合わせの方法

30分袋のまま水へ浮かべた後、袋の水1/3と飼育水を入れ換えて30分待つ作業を何度か繰り返して導入します

こうすることで急な環境の変化による体力の消耗を防ぐのです。

とはいえ体力が少ない生き物なのでどんなに頑張っても全体のうち一部が死んじゃうこともあります。

高水温を避ける

31.2度を示す水槽用クーラー付属の水温計ヤマトヌマエビは低水温には強いのですが高水温には弱い生き物。

特に夏場は30度を超えることがありエビには厳しい季節です。

30度ぐらいなら未だマシなのですが、それを超えると赤くなり完全に茹でエビとなってしまいます。

水槽用の冷却ファンや部屋のクーラーを利用して30度を超えないようにするのが飼育のコツです。

そのほか高水温時はエアーレーションを行って少しでも水中が過ごしやすい環境にするのも効果的です。

水草についている農薬に注意

トレーの上に置かれたクリプトコリネとピンセットまたエビは薬に弱いという性質があります。

市販されている水草には農薬が僅かながら残っている場合があり、魚には害は無くともエビは死んでしまうほどの毒性があります。

特にPOT売りや束売されている安い水草は要注意
農薬を使っているため安く育てられるという背景があります。

水草を導入する際は必ず無農薬と謳った水草や培養カップに入った水草を使いましょう

組織培養水草(ロタラ・ナンセアン)組織培養の水草なら安全

もちろん農薬のみならず、魚用の治療薬にも弱いので注意が必要です。

まとめ、個人的な所感

ヤマトヌマエビヤマトヌマエビは古くから日本のアクリウムで親しまれている水槽の掃除屋さん。

よく水槽に生える「アオミドロ」「茶苔」、そして流木の水カビを食べるので水草水槽には必須と言っていいほどです。

またエビというと飼育が難しいように感じられますが、正しい環境であるなら飼育自体は簡単です。

もしエビがバタバタ死ぬというのは飼育環境に問題があると言えます。
その状態では魚も深刻なダメージを受けており、飼育環境を早急に見直す必要があるでしょう。

関連記事:水槽に生えるコケ一覧とその除去・対策方法【総集編】

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